2014年9月23日火曜日

澄川の家 板金工事

 
屋根のシート防水が完了した「澄川の家」。北海道の作り手にとって幸せな事は腕の良い建築板金屋さんが多いことだと思う。屋根自体はシート防水に出来ても、軒先の取り合い部分や各部の水切り、雨切等々。板金屋さん無しでは正直難しいところも多い。「澄川の家」の板金色は黒の半艶。
傷の目立ち易いちょっとデリケートな材料ながら、丁寧な仕事が続いている。
 

ストーブの煙突を逃がすための軒先の切欠き。軒先の厚みは24mm。板金を器用に折り曲げ立体整形してくれました。職長さんありがとうございます。

こちらはシート防水側。煙突を伝って屋根の雨水が落ちぬように堤防を付けていただきました。こちらも職長さんありがとうございます。
 
腰の水切りの「見付け」(正面に見えてくる垂直面)寸法は15mm。板金は木下地を入れないで0.4mmを二枚合わせにしています。こうすることでピシッと精度良く水平に繊細に。細かなところが大切ですよね~。             
                                
 
緑に見えるのが下板。右の黒いのが仕上がりの上板。板金の板材って裏側は緑が多いって知ってました?一枚だけだと弱いばかりか、下から見上げちゃうと裏の緑が見えちゃいますよね~。もちろん強度を上げることも大切ですけどこんな風に裏同士を合わせて使うと下から見上げても、黒一色。言われて見れば当然なんですけどこんな所に職人さんのきめ細やかな工夫が隠れています。