2013年12月6日金曜日

恵庭の家 基礎配筋工事

雪避けのテント養生を行った「恵庭の家」の現場です。敷地の広さを生かして、雪と寒さによるコンクリートの品質低下を防ぐのが目的です。しかし多くの場合、予算や手配の関係でなかなかここまで理想的な仮設養生のできる現場はありません。近年はコンクリートの温度補正の技術も進み、寒中コンクリートがより簡単に打設できるようになりました。しかし選択肢が増えた分、現場監督の立場からすればどの方法で工事を進めるのかが問われるようにもなりました。要はコンクリートの添加剤に頼る考え方で行くのか?はたまた養生を主体に様子を見ながら最終的に添加剤使用の有無を考えるのか?もちろんどちらの方法でも問題はなく、つぼを押さえれば品質の低下は心配ありません。しかし現場がテントで覆われているのを見た途端、とても嬉しく思いました。その理由は、初めてご一緒する㈱キクザワのK所長の細やかさと用心深さを感じたからです。ものづくりを現場で指揮する監督には欠かせない感性である「細やかな用心深さ」はこれから厳しい時期を迎える北海道の工事現場では欠かせません。雪を控え、気温もいつまで+が続くのかあやしいこの時期、仮設費は惜しくとも瞬時の判断で屋根を掛け、不安の多くを払拭することを重視した判断はここ数日の雨を見ても正しかったと思います。

テントの中の地盤は乾いていてきれい。配筋の検査も気持ちの良いもの。

今時期の不安定な天候を見越して、現場で鉄筋同士をいちいち結束せずに工場で溶接し、一気に一日で基礎全体を組み上げる方法できれい、かつ早い!K所長、たいへん勉強になりました。

工場溶接されているので、鉄筋間隔は数箇所測れば検査も終了。

基礎のベース(底版)に用いるピースを計測。OK!

Lコーナー部分の重ね継ぎ手長さ計測OK!

ブロックごとに金網状態に溶接してきた基礎の鉄筋を二人でジョイントして行くので、現場の作業がきれいでとにかく早い。これから厳しい時期には参考にさせていただきます。
 
今日はスマートなK所長に!小曽根真のピアノなんていかがでしょう。(笑)http://www.youtube.com/watch?v=BGEeI9b8QZg