2010年3月16日火曜日

お手伝いよろしく!

春先からの着工を控え、現在実施図面の真っ最中、貧乏事務所なのでスタッフ募集とはなかなか行きませんが、本日よりスポット的にお手伝いをお願いしています。やっぱり若人はPCの憶えは早いですね~(笑)。本日は当事務所のCADの基本操作と建具表をお手伝いいただきました。この調子でどんどん設計を憶えてほしいと思います。身の回りの家具や雑貨をまちの巨匠達と自由につくる楽しさの話しをしながら憶えた設計の知識で、本棚やTV台を買うのではなく、自ら設計して予算や作り方の打ち合わせもしてほしいと思います。設計というと厳密で難しいイメージもありましょうが、実は暮らしを楽しくする知恵の集まりであることにぜひ気付いてほしいと思います。頑張ってくださいね。



2010年3月12日金曜日

もうすぐ直(治?)りますから

以前の日記http://ako-re.blogspot.com/search/label/%E5%AE%B6%E5%85%B7でお伝えした椅子がもう少しで出来上がります。写真は本日送られてきた工場での様子、各部はクリーニングされジョイントは糊でカシメられ、最後に布テープが編みこまれます。全て家具職人の手仕事でひとつひとつ蘇る家具たち。「しっかり直しておいたからまた役に立ってね、何度でも直せるんだから。」いつもこんな気持ちでクライアントさんにお返ししています。今年はどんな家具をデザインしようかな?「家具はちいさな建築です。」って昔学校で習ったっけ。


編みこみの途中。テンションを掛けながら編みこんでゆきます。
編みこみが完了した状態。

単色もぐっと映えます。色はクライアントさんのリクエストである紺色です。

2010年3月9日火曜日

久々に

本日は、久々に西岡の家に伺いました。家に建て主の物が入り、暮らしを感じるようになることは、設計者としてたいへん嬉しいことです。居間の窓台にものが飾られているのを見ると、ここが大切にされている様子が伝わってきます。窓の外の景色が春めくのが待ち遠しいです。電気代の請求書をコピーしてもらい、設計上の数値と実際の使用量を比較します。一見地味なことですがこうすることで、温熱設計の勘を鋭く保つことが出来ます。設計上≒計算上≒実態となるのが理想ですが、当然ながらそれぞれに誤差も生じます。設計者が断熱や気密、換気に暖房といった機器の大きさを適切に設計できなくては、とても省エネになんてなりません。そんな意味でもエネルギー事業者やメーカーの言いなりにこうした設備(特に暖房設備)の大きさを決める現在の設計標準は改めるべきだと思います。


元気に育つバジル。さわるとよい匂いがしました。

窓の側も植物によってそれぞれ好みがあるそうで日向が好きなものと少し影がすきなものがあるそうです。そんなことを観察しながらあちことに鉢を動かしていたら現在はこの配置が良いのだとか。

北側の屋根に積もった雪が窓からの放熱で融けている様子です。北海道の市販品としては標準的な性能の窓もこうして見るとまだまだ改善の余地があるのがわかります。ちなみに窓からの放熱がないところは。

こんな感じになります。一定の高さに雪が積もるのが分かっていただけるでしょうか。

2010年3月8日月曜日

リフォームするならいいかも!

ブログを書き終え、ふと見ると昨年西岡の家を担当していただいた工務店さんよりメールが来ていました。新築用の補助金である北方型ECOモデル事業は応募総数全て消化したようですが、リフォーム用のR住宅の補助金は、建設水準が厳しいせいでまだ21年度分の補助枠が残っているとのことでした。(リフォームながら性能水準は一部新築以上となるために技術力のある施工者でないとなかなか補助要件を満たせないことも影響して?)リフォームをお考えの方のみならず、設計事務所の皆さんもR住宅推進協議会に加盟している施行店ならば22年度の建設に補助金を使うことが出来るのでお勧めですよ~。一応説明用パンフレットを貼りつけておきます。
R住宅推進協議会 http://hokkaido-r.jp/

■R住宅とは(パンフ参照)

■R住宅専用資金もあります。(以前はリフォームなら400万程度が上限 でしたが今は融資枠も新築並みに拡大しています。古いもの≒担保価値(低)から古いものでもしっかりしたものなら担保価値(高)に時代がシフトしてきたようです。でも本来そういうものだと思いませんか?      

築32年の西岡の家: Before




■R住宅基準により再生された西岡の家: After

ASJ建築家展

3月6.7日と今年初めてのASJイベントに出展しました。昨年の同時期に比べてお客さんの入りは段違い。二日間で200組以上が来場しみなさん熱心にパネルや展示に見入っていました。私も今回は新しいパネルを加えて展示を行ないました。2009年の仕事の目玉である「銭函の家」(0エネルギー住宅)http://ako-re.blogspot.com/2009_09_08_archive.htmlと、築32年の戸建てを新築以上の性能に再生した「西岡の家」http://ako-re.blogspot.com/2009/10/blog-post_24.htmlです。時節柄みなさんたいへん興味があるようでたくさんのご質問を頂だいいたしました。特にリフォームのお客さんがかなり多くて、新築一辺倒だった以前とは大きくニーズが変わってきていることを実感します。このブログを読んでいただいている方にもぜひ伝えたいのですが、なにも新築ばかりにこだわる必要はありません。リフォームでも元がある程度しっかりしていれば並みの新築以上に出来ます。自分でもう古いからなんて決め付けないでぜひ相談していただければと思います。ご相談や軽い現地調査くらいであれば特に費用はいただきません。最近はR住宅http://hokkaido-r.jp/のように消費者に優しく高性能な基準も出来ていますから、リフォームをお考えの方はHPをチェックしてみてはいかがでしょう。

当日会場の様子、
みなさんたいへん熱心です。

2010年2月26日金曜日

新築.リフォームフェア

本日は、建築の見本市である新築.リフォームフェアに行きました。札幌白石区にある会場には道内外からたくさんの企業が出展していました。キーワードはやはりECO、環境的であることとして、再生産可能であること、地球に対する負荷が軽いこと、循環的であること、新築よりは再生に重点を置いていること、地産地消に見られるようにグローバル化からの回帰が感じられること、外国製品は特にその生産履歴や輸送に関わるCO2に関する説明を重視していること等々が会場の空気から感じられました。ひところに比べ、ECOの内容がかなり具体的になり商品も面白さを増しています。


会場の様子、輸入松材を扱うメーカー


会場は、平日ながら大賑わい。

ひところのように、快適冷暖房器具よりは断熱材に対する注目度が高い。10年サイクルの消耗品的な機械設備に高額な投資を考えるよりも、建築本体を断熱強化することで必要なエネルギー量を下げて今まで過大だった設備依存を見直す動きが印象的です。低燃費な建築を感じます。
人造大理石のシンク、シンクの底が固く水の落下による振動が出ずらい。要は音が静かなシンクです。


水栓はすっかりワンレバー+シャワータイプが最近の流行になりました。

2010年2月24日水曜日

北海道の建築家による住宅展のご案内

本日は、札幌で行なわれている住宅展のご案内です。二年ぶりにリニューアルした「北海道の建築家カタログ」の発売を記念して下記のスケジュールにて開催しています。ぜひ街中にお出かけの際はお寄りいただければ幸いです。会場には現在道内で活躍中の建築家たちの最新作を展示しています。当番で会場にいる建築家も多いですので、ぜひ一度お話などしてみてはいかがでしょう?私も25日の15:00~19:00までは当番で会場におります。みなさまにお会いできる事を楽しみにしています。

日 時:2010年 2月24日(水)~28日(日)
     11:00~19:00

場 所:札幌市中央区南2条西2丁目ブロックBLD.4F
     ほくせんギャラリー

入場料:無料



ちなみに2007年のイベントの様子。場所は同じ、ほくせんギャラリーです。



模型や図面、ポスターにスライド等、盛りだくさんです。

建築家本人達も会場におります。


2010年2月20日土曜日

あいの里house 模型作り

今年の着工物件の模型を作りました。この度の敷地は新興住宅街の中にあります。現在周りにはほとんど建物がありません。想えばこうしたケースはこれまでで3回目。意外とありそうでないのが新興住宅街です。周りには計画する上で手がかりとなる事柄が少ないので一見自由に発想できますが、数年で建て込むことを考えるとどんな計画がよいのだろう?初めての人どうしが集まって街を作るってどんな感じかな?そんなことを考えながら複数案を作りました。


クライアントの好みで三角屋根の無落雪型屋根のシルエット。勾配は初めての7寸勾配です。
小屋組みを全てトラスにして開放的で高い天井の2階を作ります。

一定規模以内ならば条件により2階の上にも階を設けることが出来ます。


平面的な面積はコンパクトでも天井が高いと、建築の中に建築を作るような発想が可能になります。天井の高さが一定の空間も悪くはありませんが、天井の高さに変化が付くと俄然空間が面白くなります。当然ながらそこに床を設けて使い方を工夫すると、洗濯干し場やサンルーム、ロフトや納戸、展望室やお昼寝スペース等々、どうしても2階建ての中で実現できなかった用途の空間が容易に取れることにもつながります。


2階のロフトの部分のみを作っています。合体すると上記のような空間が現れます。

2010年2月1日月曜日

週末の打ち合わせその1

今年の案件の打合せをニセコの家で行ないました。久々に訪れるニセコは凄い雪、豪雪という表現がぴったりです。近年、札幌も雪が少なく、知らずに慣れてしまっていたことにあらためて気付かせてくれました。雪の量って本来こうですよね~。(笑)4年前に雪とどう向かい合うか?をテーマにあれこれスケッチをしたことが懐かしく思い出されます。


隣の町営住宅は、屋根がすごい事に...雪庇が落ちただけでも下屋に被害がでそう。(怖)

1階の窓を守るために、落雪の弾道計算等を行なったのですが、もはや屋根の落雪は地面から2.5m上の窓に届いています。

画面:左(風上)から右(風下)へ風が吹くと屋根の上に残った雪は風下側が大きく重くなります。豪雪地域では、この風向きが実は非常に大切です。それにしても一時期は屋根の上に1.5mはらくに積もってますよね~。


リビングから見る朝焼け。


リビングの借景、クリスマスツリーも朝焼けに染まります。

2010年1月27日水曜日

直して使う

先日、クライアントさんから椅子の修理をお願いされました。長年愛用している椅子の座が緩みベルトもヘタッテきたとのこと。早速拝見。スタイルはネオシェーカースタイル、全体は大柄な椅子ですが各部の部材が細く、とても洗練された印象です。材料はメイプル材かビーチ材、各接合部に緩みがあります。座の布ベルトの張力(テンション)でもっている感じです。しかし部品の損傷はどこにもないので、全体のクリーニングと接合部のカシメ(緩み止め)に座の張替えを行なうことにしました。座の色を選んでいただき、これから入院です。直すとまた10年は楽に使えるでしょう。また10年後はどんな色の座を張るのでしょうか?

すらりと背の高いスタイル。贅肉をそいだデザイン。
背のカーブに肘掛の優雅なカーブ。

接合部も肉抜きされています。


座の表と裏に布テープを張った袋張り。従って布テープは倍の面積を要します。

布巾は30mmで厚さは2mm程度。編みこみ方法と止めかたをこれから工場と打ち合わせます。
というわけで、家具を再生させるプロジェクト。乞うご期待です。

2010年1月21日木曜日

ニセコの家 冬の暮らし

ニセコの家のご主人から、素適な写真をいただきました。なんでも家の中で越冬中のトンボを見つけたとのこと。「え~っ!」、私北海道に住んで長いのですがトンボの越冬は聞いたことがありませんでした。不思議です。

たっ!確かにトンボです!



外はこの状態です。しかしご主人も奥さんも雪かきを楽しんだそうです。

外は間違いなく冬景色です。

南の窓の前にある、大きなトド松。ニセコの家のクリスマスツリーです。
冷えたニセコの空気感が伝わってきます。それにしてもこの雪の多さ。青白い雪の日は寒いです。
樹氷が美しい朝の居間。遠くには昆布岳が見えます。

2010年1月20日水曜日

ちょっと寒いところ、暖かいところ

2~3日前の寒気が緩み、今日はずいぶんと暖かくなりました。雪もずいぶん降りましたし冬本番ですね。ところでみなさんのお住いは暖かいですか?寒いところはありませんか?今日は「ちょっと」のお話です。
そう、ちょっと寒いとか、ちょっと暖かいってよく使いますよね~。住宅を設計する上でいつも大切にしていることに、この「ちょっと○○」があります。今の建材やノウハウを素直に使うと寒い家を作るほうが難しくなります。(笑)自慢でもなんでもなく、ほんとうなんです。その結果:家の中=どこでも暖、家の外=全て寒といった極端な家になりやすいんです。
冒頭で申しました「ちょっと○○」は非常に曖昧な表現ですよね~?でも今の建物にはこの曖昧さが作りづらいんです。「家中暖かくなっていいじゃないの?」確かにそうなんですが、たとえば野菜の自然保存とか、お魚を簡単に一夜干しするとか、白菜や大根を洗うとか、お漬物の仕込みに、お味噌を寝かせるとか、山ぶどうやこくわ酒作り、乾燥ハーブを作るとかそれ以外にも庭道具を仕舞う、洗った衣類を陰干しするとか、要はこの曖昧な空間だからこそできることがたくさんあるんですよ~。確かに今じゃこれらはほとんどスーパーで手に入るかもしれません。洗濯もクリーニングに出せばOKでしょう。でもこうしたことを全部だれかに「外注」してしまうことで暮らしがつまらなくなる気もしませんか。

スローライフは分かりますが実践しようとすると冒頭の暖かいだけの家じゃ難しいことがたくさん出てきます。そんな訳で料理も好きな私にはこの曖昧な部分がとても大切なんです。設計するなら暖かいだけの家のほうがずっと簡単で気が楽なんですが~、家のあちこちに様々な気候をちりばめながら暖かいところの他にちょっと暖かく寒く作ることに今日も一日悩んでいます。(苦笑)

住宅の設計を目指す若い設計者のみなさんやこれからマイホームをお考えの方々にもぜひこの「ちょっと暖かく寒い」空間の豊かさをわかってほしいなあ~と思います。



屋外の物置に給湯器を置くと機械からの排熱でちょっと暖かくなります。
隣の物置は機械がない分ちょっと寒くなります。
ガラスの屋根付きの二階のバルコニーに、カーポートの日陰の部分。外だけど日光には当たる。でも雨には当たらないとか、外だけど日光にも雨にも当たらないとか、いろいろな気候が建物の周囲に生まれるように考えます。

パッシブ換気の給気口は風下でかつニセコの大雪に埋もれないようにバルコニーの下にあります。


北東側にあるために直射日光が入らない分一日を通じて同じ明るさ、風は通るけどガラス屋根のために雪や雨は直撃しない2階の光庭。



前述のカーポートの中とそれに面する屋外の物置、扉の中は外気より2~3℃暖かく、風の影響を受けない。