2010年1月27日水曜日

直して使う

先日、クライアントさんから椅子の修理をお願いされました。長年愛用している椅子の座が緩みベルトもヘタッテきたとのこと。早速拝見。スタイルはネオシェーカースタイル、全体は大柄な椅子ですが各部の部材が細く、とても洗練された印象です。材料はメイプル材かビーチ材、各接合部に緩みがあります。座の布ベルトの張力(テンション)でもっている感じです。しかし部品の損傷はどこにもないので、全体のクリーニングと接合部のカシメ(緩み止め)に座の張替えを行なうことにしました。座の色を選んでいただき、これから入院です。直すとまた10年は楽に使えるでしょう。また10年後はどんな色の座を張るのでしょうか?

すらりと背の高いスタイル。贅肉をそいだデザイン。
背のカーブに肘掛の優雅なカーブ。

接合部も肉抜きされています。


座の表と裏に布テープを張った袋張り。従って布テープは倍の面積を要します。

布巾は30mmで厚さは2mm程度。編みこみ方法と止めかたをこれから工場と打ち合わせます。
というわけで、家具を再生させるプロジェクト。乞うご期待です。