本日は、久々に西岡の家に伺いました。家に建て主の物が入り、暮らしを感じるようになることは、設計者としてたいへん嬉しいことです。居間の窓台にものが飾られているのを見ると、ここが大切にされている様子が伝わってきます。窓の外の景色が春めくのが待ち遠しいです。電気代の請求書をコピーしてもらい、設計上の数値と実際の使用量を比較します。一見地味なことですがこうすることで、温熱設計の勘を鋭く保つことが出来ます。設計上≒計算上≒実態となるのが理想ですが、当然ながらそれぞれに誤差も生じます。設計者が断熱や気密、換気に暖房といった機器の大きさを適切に設計できなくては、とても省エネになんてなりません。そんな意味でもエネルギー事業者やメーカーの言いなりにこうした設備(特に暖房設備)の大きさを決める現在の設計標準は改めるべきだと思います。