2019年10月21日月曜日

ニセコの家へ

昨日は久しぶりに「ニセコの家2007」に伺いました。

秋空の下毎年のように・・そろそろ外壁の塗装が必要ですね~(笑)・・時間を見つけて自分で塗ります・・なんて聞きながら・・・

ふと気付けばもう2~3年経っていません?

昨日もそんなゆったりしたニセコ時間が流れていました。

ほんとうに時が経つのは早いもので・・・先日完成したと思ったら・・あっという間の12年。でも木の外壁っていいでしょう。色が褪せてきても味わいに変わって行くから。

こういう変わり方って最近流行りのサイディングなんかじゃあ絶対に出せない。木張りの外壁の特権だと思います。最初からちょっと古くしておくと・・逆にいつまでも古くならないのかもしれませんね~なんだか不思議です。


                  


2019年10月17日木曜日

高砂台の家 気密測定1回目

 
今日は「高砂台の家」の第一回目の気密測定でした。清水組さんのS主任&鍛冶川棟梁さんとも初めての現場・・果たして結果は・・・


うーん・・凄い・・今回は鍛冶川棟梁に拍手!その理由は小さい家ほど気密出すのが難しいから。写真見て分かる通りαA(家全体の総相当隙間面積が13cm2)。要は家全体の隙間が一寸のいんご(3cm×4.5cm=13.5cm2)より小さいわけだ・・これをまた小さな床面積の98.86㎡で割って0.1314・・・⇒数値は小数点以下第二位を四捨五入がお約束だからC値は0.1cm2/㎡(これ以上は技術的に測れない)と最高の結果となった。
                    

仮に同じαAの13cm2を「芦別の家」の延床約150㎡で割ると13÷150≒0.086666・・となって簡単にC値0.1以下になる。要は気密ってのは床面積が大きい程有利になり易い。ついでに言うなら小さいだけじゃあなくて二階にもWCがある「高砂台の家」は換気扇や排水の穴も一般の家より多い。そもそもC値を0.3以下にできる大工自体が延べ床面積に関係なく凄いのに小さな家で換気扇の穴の数も同じか、むしろ多いくらいでこんな風に凄い数値が出せるってのは本当に腕の良い大工の証なんです。 だからエライ(笑)
       
そろそろ道北は氷点下だけどみんな明日もご安全に!
今日はAC/DCを現場のみんなに贈ります(笑)


2019年10月14日月曜日

週末


週末はこれから着工予定の建て主さんと一緒に現在進行中の現場を見学しました。

大多数の日本人にとって一生に一度の家づくり。全て要望通りの部屋数と面積が取れて予算内にも収まれば嬉しいものの・・・理想と現実が必ずしも一致しないのがこの世の常・・そんな意味では家づくりもその例にもれません。

図面の印象と実際の空間はどう違うのか?、3畳や4畳は本当に狭くて部屋としては使い物にならないのか?、物事を決めて行く際になにを重視せねばならないのか?一見さも重要に見え易いものはなんなのか?・・・

ここ数年は、地域から腕の良い大工さんが急激に減少し反面、若手による大工さんのなり手も少ないために慢性的な大工さん不足が続いています。日本の経済的な停滞はその反作用として輸入建材の高騰を招き・・住まい手さんの収入が伸び悩む中、建設物価はじりじりと上昇が続いています。

かつては最低でも延床面積40坪以上を目標に!と言われた時代もありましたが最近の札幌近郊では30坪前半の二階建てがその主流になりつつあり・・少人数世帯では20坪台の間取りもけして珍しくなくなりました。

平たく言えば物理的に大きな家を建てることはどんどん困難になりつつある中で、小さな家をいかに広々と機能的に作れるのか(設計できるのか?)、まさに設計者の力量が従来にも増して問われるようになっています。

もちろんそんな設計者の努力も大切なのですが、その提案を住まい手さんが十分理解できないと、、、できる力を付けないと、、そもそも間取りのやり取りなんて進まないんです。

だって、間取りのコツなんて知らないし、、知らなきゃあ決断なんてできませんもんね(笑)

そんなこともあって図面と実際の空間の差を体験し感覚を磨きながら、不安なく打ち合わせが進められるように実体験という機会が建て主さんには重要になってきます。

当日も吹き抜けの広がりの感じ、間仕切りのない開放感の確認、間口に対する吹き抜け高さの確認等をお伝えしました。


家に帰ると、今年最後となった畑のトマトをゆっくり煮ながら週末の残りを過ごしました。

夜には今春、室蘭に就職した長男も帰ってきたので久しぶりに家族全員が揃いました。任地の話しをあれこれと聞きながら、家族だんらんを楽しみました。

最近つくづく思うんですけど・・さりげない日常って実はすごく幸せですよね。これからもたくさんの家を作りたいと思いますけど・・幸せな住まいにできたらいいなあ~と(笑)

今日は久々にバンアパ行きましょう!





2019年10月8日火曜日

新琴似の家Ⅱ 現在の様子

「新琴似の家Ⅱ」の現場は概ね外壁が決まり、内装工事も進めています。秋に入って長雨のシーズンになりましたから、晴の日は屋外を、雨の日は屋内の工事を進めます。

こちらの外装材は木肌の白い青木(エゾ&トド松)の貫材。数日前にお引き渡しを終えたカラマツ材の「芦別の家」とはぜんぜん色味が違います。その一方で色変わりは大きくて一年で美しいシルバーグレーに変色します。

この段階まで外装が決まってくるとそろそろ足場を解体したくなります。解体できるか否かは、高所のセルフード(排気口)取り付けとシーリング工事の完了如何・・

それが終わればめでたく足場を解体できます。

白樺合板でできた屋内階段。相変わらず宇野棟梁さん上手い!(笑)

「新琴似の家Ⅱ」ではパッシブ換気を用いるのでそのために必要な戻り空気のスリットが切られています。夜間にはスリットから光が漏れてフットライトに。定番の納まりです。 
こちらが壁の巾木を稲妻に納めたところ。壁とのちり(奥行きの差)は2.5mm。精度よくピシッとね!(笑)

今日はTSUTOMUさんの高中。ほんと上手いと思う(笑)


2019年10月5日土曜日

芦別の家 お引渡し



本日は「芦別の家」のお引渡しでした。電気屋さん設備屋さんガス屋さんキッチン屋さんに建築屋さんと私で取り扱い説明を行いました。
                     
クリナップさんによる機器説明

給水&給湯&暖房設備はまとめて階段下の機械室にて取説します。

最後まできれいに作っていただいた清水組さん。ありがとうございます!

私の事務所のある商店街のお花屋さんで作っていただいたフラワーアレンジ。住まい手さんの好みや年齢をお伝えしていつもとっても素敵に作ってくれます。

白樺の床、そして屋根の唐松が美しいLDK。政田棟梁さんT所長さんが最後まで頑張って下さいました。 
収納たっぷりでも見た目スッキリの玄関ホール

階段下の機械室からは床下に全て潜れるようになっています。家は長く住むもの。配管の交換や点検がいつでもし易いように床下には照明も完備しています。

階段ホールからキッチンを見る

階段を拡大してみました。白樺の合板を用いています。

こちらは手摺の拡大。握り易くかつ丈夫に!

玄関の上がり框を拡大。

キッチンカウンターを拡大。


キッチンはオールストッカーにしました。クリナップ直需事業部の石川さんに感謝ですね(笑)

あれだけの収納が扉を閉めるとスッキリです!

こちらは和室の引き込み戸

御馴染みの床ガラリは旭川家具製

匠工芸さん!ありがとうございます。

今日はスピッツで行きましょう!



2019年10月4日金曜日

高砂台の家 外壁木貼り

外壁の唐松板貼りが始まった「高砂台の家」。今日の写真は現場を担当していただいている若きS主任に撮っていただきました。

昨日の昼間まではなんとか天気はもったものの、夜半から降り出した雨で本日は札幌も敷地のある旭川も雨・・・なので内部の工事を進めています。

もうブログをご覧になってお分かりになった方も多いと思いますが上手に工事を進める上で欠かせないのが天候との付き合い方。まさか・・おてんとうさまにこちらの都合を聞いていただくわけにも行かないので(笑)現場側で工夫をします。

それがずばり「屋根」と「壁」具体的には屋根の防水工事と外壁のタイベック(防水&防風&透湿シート)貼りです。

要は濡らしてはいけないものを守ることができるところまでが仕事の一区切り。ここまでをいかに天候と上手に付き合いながら、作業出来高と品質を両立させながら進めて行けるのか?そこが優秀な棟梁と現場監督の腕の見せ所なんです。

もし近所の現場があったらぜひ注意してみて見ましょう。1:屋根の防水がいつまでも終わらない。(板金屋さんや防水屋さんが来ない)とか・・2:壁のGW(グラスウール)が見えたまま又はボード状断熱材(例えばスタイロフォーム等)が見えたまま・・・なーんて言う現場はあまり感心しません。(例外:同じ木造であってもツーバイフォーみたいに壁先行で屋根が最後の作り方は話が別です)
上の写真は清水組さんがいつも作ってくれる美しいカラマツ材の外壁材。元は荒木の貫材ですが大きな加工場を持つ清水組さんはその貫に軽くブレーナーを当て、保護材をスプレーで塗布してくれます。

出来上がりは荒木特有の荒々しさが抜けて茶色が強く出、色むらもなく凄く上品になります。北海道の厳しい気象に耐えるのが第一目的ですから、多少の粗さも味の内と考えるのも一理ありますが、貼った直後から美しいこともとても気持ちの良いものです。

                    
上は明日お引渡し予定の「芦別の家」の外壁ですがこんな風に穏やかな茶色が映えます。きっと厳しい雪の白にも似合うだっろうなあ~・・・なんて考えながら明日の準備をしています。(笑)                     
ちなみに上は北海道では通称「青木」と呼ばれる白肌のエゾ、トド松に同じ保護材を塗ったもの。ぜんぜん色合いが違うのに驚きます。

                     
しかし一年経つと・・あら不思議・・白かった肌がこんな風に味わい深く色変わりします。                      
木肌は赤身とは異なるシルバーグレー(銀白色)に変わって行き・・唐松とはまた違った色合いを楽しめます。

今日は大好きなTSUTOMUさんの演奏でパラシュートのカバーなんていかが




2019年10月1日火曜日

高砂台の家 板金工事

「高砂台の家」はなんとか先週板金が完了いたしました。それまでは週末になると雨が続いてひやひやでしたが、鍛冶川棟梁の丁寧な養生のおかげでなんとか屋根が葺けて一安心。外部も見ての通り全てタイベックが貼られて、現場用語で言うところの「囲われた」状態。

今後は外部と内部に分かれ、天気が良い日は外壁貼りを、悪ければ室内の工事を進めて行きます。

毎度ながらここまでが一仕事・・・清水組のSさん、鍛冶川さん、引き続きよろしくお願いいたします。

もうすっかり御馴染み、壁のタイベックと連続した屋根通気層のタイベック。屋根の通気層に雨が吹き込むと勾配なりに水が流れて、壁の通気層から地面に排水される仕組み。

軒0の屋根を作る際のコツは連続した通気層で屋根と壁を覆うこと。通気層を屋根と連続させておくと風圧が原因の漏水もぐっと減ります。

こちらは腰水切り。正面の見付は15mm。これくらいが細くてきれいです。

今回は広い敷地なので安全に雪が落とせます。ですので久々に蟻掛け葺き。但しルーフィングは従来の22Kgものじゃあなくてブチルを使った高性能品です。

こちらは外気に接する床の中を横断する排気管。がっちり防露のラッキングをして、絶対に外気に触れないように重めのブローイングをびっちり吹き込み充填します。

今日はダフトパンクなんていかがでしょう・・



2019年9月27日金曜日

芦別の家 出来てきました!


清水組さんのT所長をはじめ政田棟梁、タイル&左官を担当していただいたMさん、竣工を目指して頑張っていただいたみなさんのおかげで、やっとできてまいりました!(笑)
                     
玄関のステップはちょっと斜めに振って上がり易く・・なんて設計屋の私は気楽なものですが・・タイル屋さんはピシッと目地を割り付けて、小さな三角形にタイルを加工して丁寧に貼ってくれました。        
こちらは政田棟梁が加工してくれたテーブル。天板の断面が柔らかな太鼓面をしていて優しい手触りになっています。

本日は芦別市役所の完了検査も無事終了!さーてあと少し現場を楽しみたいと思います。

今日はアレサ フランクリンなんていかが


2019年9月23日月曜日

芦別の家 内装&建具工事


内装がほぼ終わり、器具付けや細かな調整を行いながらあともう少しで完成が見えてきた「芦別の家」です。

内装はおなじみのカバのフロアや積層合板の生産者である住まい手の材料をふんだんに使い、長い芦別の冬を楽しく暮らせるように明るく木質感豊かに考えました。

こちらは客間の建具ですが、和風が出過ぎないようにふくりんは広葉樹を使い普段使いで気にならない洋風の和室としました。

以前は白木の和を強く感じる障子格子を作っていましたが、最近は障子という和を強く感じる建具をあえて洋材(広葉樹)を用いることで普段の暮らしに馴染ませることが多くなりました。

もちろん人によっては、伝統的な白木にこだわる作り手も多いのですが、ふと過去に目をやれば日本中で最初に洋風化された地域が北海道であり、ここ20年は特に住まいの中から和室が消えてしまった地域とも言えます。

理由は核家族化や自宅での法事の衰退、習い事やライフスタイルの変化等々色々と考えられますが・・・一番大きな理由は私たちの暮らしが以前に比べて必ずしも和室を必要としなくなったことが大きいのかもしれません。

*:上はタモ材で作った障子格子で窓を結露させぬように通気スリット切ったものです。障子自体は意外に断熱性と気密性があるのでこんな風に現代の事情に合わせてひと手間加えます。

だからこそ・・・伝統的な和室にこだわりたい!という気持ちも分からなくもありませんが、私はむしろ現代的な暮らしに合わせて変えて行くことで新たな魅力が再発見され、それが結果的に和室を更に魅力あるものに変えて行く方が住まい手にとっても和室にとっても幸福な気がします。

かつて和室が愛された理由はそれが暮らしの中で必要とされたからであり、同時にそうした暮らしが魅力的だったからだと思います。現代ではその必要性や魅力が昔とは変わってしまった・・・と言うのであればそれを寛容に受け入れて自ら変わることを選ぶのも和室が生き残る新たな道ではないか?和室を心から愛する作り手の一人としてそんな風に感じます。

*:上はふすま紙の代わりに布を貼ったふすま。伝統的で繊細な和紙が正統なふすまの作りだが、張地を布にまで拡大することで様々な表情を演出できる。その一方で見栄えが変わったからと言って、張替えがきくとか、隣り合う部屋に合わせて意匠性の自由度が高いとか、ふすま本来の特徴はなんら失われることはない。

今日は吉田兄弟でも聞きませんか






2019年9月20日金曜日

APWフォーラム2019松山 無事終了

ブログが遅れてしまいましたが、先週おかげさまでAPWフォーラム2019松山、無事終了いたしました。お忙しい時期にもかかわらず会場にお越しいただいたみなさまに心より御礼申し上げます。 
また四国支社長さまをはじめ愛媛支店長さま、支店のみなさん、講演をご一緒させていただいた吉本さま、リノベーション事業部のみなさん・・会場の手配から司会進行まで本当にごくろうさまでした!人も最高、気候も穏やか、そして地元で愛されているとっておきのお店・・・益々松山が好きになりました。(笑) 

もっともっと日本の住まいと窓に断熱性を!みなさまの挑戦をいつも応援しています!

今日はB.エバンスなんていかが