見上げるような斜面で始まった「藻岩の家」の建て方工事。山の麓とはいえ朝から気温は約30℃。クレーンが使えない現場なのでまずは坂の下から1階床まで人力で荷揚げ、その後は5人がかりでこれまた全て人力による梁掛け。もちろん機械がある方が労力は軽減できるけど・・基本は人力。飛栄建設の大工衆のみなさん、宇野棟梁さんよろしくお願いします。
よくよく見ていると、材の置き方から、脚立を立てる位置まで棟梁はよく知っていて若い衆に的確に指示を出す。今回現場は札幌だけどプレカットは180km離れた士別市で加工し作業に応じて小分けで届けてもらっています。
自分も最近うっかりしていて・・知らず知らずのうちにクレーンによる建て方が当たり前になっちゃってまして・・長さ3間(約5.5m)×梁成36cm・・みたいな重たい大梁を半間(91cm)間隔に掛ける・・みたいな図面描いちゃったんです(最初からクレーン使えないなら短い梁の伏せ図にしてよ~/笑)・・その3人掛かりでないと到底動かせないような梁を何本も坂の下から・・1階まで上げてそれから、脚立&人力でさらに9尺上の二階床に組むんだから・・そりゃあもう・・上のカッコ内の言霊が無言で全身に突き刺さるのを感じながら写真を撮らせていただきました/笑。
これが現場のリアルっす!
今年も昨年の「桂岡の家Ⅱ」に続き屋根の上は超絶景・・暑いのも同じ・・
長くて高級な特殊ビスですけどこれは効く・・但し一発で打ち込みたいなら電池は40V以上を使うべし!
先進国でも林業で世界相手に勝負ができる・・見習いたい。
「材料屋さ~ん・・なんとかさ~ここに置いて~」の図。「藻岩の家」の前面道路は4m。従って大型トラックは中々厳しい・・そこで材料屋さんは神業バックで画面左からそろそろと敷地前まで材料を届けてくれる。材のストックヤードも限られるので、使う順番が逆にならぬように棟梁の荷下ろしチェック・・早く右のカーポートの床を使えるようにしよう・・これじゃあピッチが上がんない。みなさん今日もごくろうさま。
これはこっちで・・あれはそこでいいわ~等々・・
今日の投入人員は5名。滝のように汗が出るので水分補給は特に大切。500mlペットボトルを15本差し入れ。みなさんくれぐれも事故には気を付けて!
今日はYMO・・懐かしい曲だけど大好きなんです