今日は、「宮ノ丘の家」のディテール(細部)の確認です。上の写真は左から、木製サッシ(欧州赤松)、押縁(カラマツ)、柱(カラマツ)、下枠が白樺(積層合板)となります。下枠の角は打ち合せ通り優しく面取りがされ、オイルで拭きあげることでとても美しく仕上がります。
材種の色の違いはありますが、木目などは似ていて違和感の少ない納まりになります。
今回は室内の開口部と出隅をR処理しています。角を出さないことで枠を痛めにくく、見た目の印象もとてもやわらかくなります。
こちらは足元の巾木。カラマツ製で、壁から+2.5mmの巾で納まります。成(高さ)を抑えてあるので目に入りにくくスッキリ納まります。
壁から出る梁にはおなじみ、余長を見込んで柱にかぶせ気味に壁紙を貼ります。柱が収縮しても壁紙との間に隙間が出にくい配慮です。
最近はずいぶんと手に入りづらくなった古梁。I所長が大雪の中、栗山まで探しに行って見つけてきたものです。表面は鐇(チョウナ)で削られ、囲炉裏で長年燻された梁肌は黒く変色しています。汚れを落とし磨き上げて、また家の中心に据えました。
規則的な屋根の垂木との対比が印象的。全体を引いて眺めるとピシット角張っていても、細部や視線の集まるところに円や有機的な曲線があると、フッと力が抜けて、なんだか安心しませんか?
流し台の面材はステンレス製のクールな印象。さて組み上がりはまた次回のお楽しみ。
今日はインド!はまるよ~ http://www.youtube.com/watch?v=vxzxbc6a4Go