K棟梁とM職長、N所長、懸命の頑張りで屋根の防水工事にこぎ付けた「春光の家」、仕上げのシート防水はご存知プロテックさんです。広大な「春光の家」の屋根をみるみる張上げてくれます。北海道の屋根は長らく課題を抱えてきました。落雪か?はたまた無落雪か?フラット屋根という緩勾配の屋根はどんなに断熱をしても、寒の入りと出の時期(北海道なら12月と3月)は氷柱(つらら)に悩まされ、その時期が過ぎて屋根に積雪するようになると今度は積雪した雪が少しづつ滑り、巻き垂れに悩まされます。スノーレーンでおなじみの陸屋根は屋根面に樋を付け排水口に集めた屋根の融雪水を室内を貫通する雨水管から排水するものですが、木の葉やごみが詰まりやすく、また室内の雨水管が凍結せぬように融雪ヒーターが必要となり、結果としてかなりの電気を必要とします。要は以前は落雪させていた雪を載せておくままにするためにかえって、落とす以上の悩ましい苦労を背負い込んでしまったのが、現在の北国の一般的な板金屋根なのです。
2009年の銭函の家から始めたシート防水は、先輩建築家である小室さんから教えていただいたものですが、安価でシンプル。耐久性も高く、前述のような悩ましい北国の屋根の問題をほとんど解決してくれます。
屋根の立ち上がりの出隅部分。増し張りのシートでしっかり防水されます。
今日の旭川の外気温はなんと-10℃。そんな寒さの中でもシートをバーナーで暖め溶着液でシートを溶接しながらみるみる張上げてゆきます。寒さに大きな影響を受けないのも北国の工法として好ましいものです。
現場も今日は酷寒の中、作業は進みます。
今日はみなさんに素敵なクリスマスソングを!