2010年12月21日火曜日

内覧会を終えて

内覧会にたくさんのご来場をいただきましてありがとうございます。チーム菊水を代表して御礼申し上げます。わずか一日だけでしたが約50名の方々に来ていただくことができました。ほんとうにありがとうございます。また内覧会のために快く現場をお貸しいただきました建て主様にもこの場をお借りして御礼申し上げます。当日は一般の市民の方をはじめ若い建築家の方々にもたくさん来ていただきました。プロに来られるのは毎度緊張しますが(笑)、30cm断熱することでさまざまな心配がおのずと解決できてむしろデザインの自由度が増すことをお話しすると、みなさんの顔が輝いてたいへん真剣に聞いていただけました。断熱や気密はけしてデザインの妨げなどではなく、私たちの先輩達がたくさんの苦労の中から見つけ出した愛すべき暮らしの知恵です。みなさんも北海道の建築家ならこの素晴らしい発見をどうぞ仕事に生かしてください。そしてだれも見たことのない素適な建築を作ってほしいと思います。熱や空気、エネルギーといった見えないものを自在にデザインする力量こそ北海道の建築家の特性そのものなのですから。

夏の日射による室内のオーバーヒートを避けるために導入された遮熱外付けブラインド。札幌第一号が菊水の家です。夜間はカーテン代わりとして、また北国としては緯度の高い北海道においては3月頃より活躍いたします。

向かいの銀杏の並木がトレードマーク。

ウオークインクロゼットから洗面→WC→浴室→バルコニー(外部)と続く動線。

2階にしっかりとしたトイレを設け、3階は寝室群のみなのでトイレはたいへん開放的。

クリナップ特需部、石川氏の手によるエコシラ合板を用いた洗面化粧台。

手摺の美しい断面。菊水の家では縦使いと横使いが特徴。

ガラスの屋根が掛かった南側のバルコニー。屋外ながら室内のような半屋外空間。

断面に美しいペーパーウッドを用いたキッチン

置き床されたキッチン+ダイニングスペース。撤去するとバリアフリーのLDKにいつでも戻せる。

格子の模様が美しく床に影を落とす居間

右より、家事コーナー、階段、居間

3階からの光を落とすスケルトンな階段。