2010年9月13日月曜日

これからの は.な.し

今、中国人にとって北海道がブーム。昨日みたテレビでそんな特集をしていました。毎年二桁台の経済成長を続け、GDPでも日本を追い抜くことが確実となった中国。そんな彼らの憧れが美しい自然と歴史ある街並み美味しい食べ物に、異国情緒溢れる伝統文化と最先端の技術が同居する日本という国なのだそうです。不動産においても北海道の物件は中国国内に比べて割安なのだとか、国際化の波は今後どんどん押し寄せるでしょう。私たちも中国語や中国の歴史を勉強する必要がありそうです。
TVに出ていた中国の企業の経営者達は、海の見える住宅街がお気に入りとか。

高台に家を買って海を眺めながら保養ができる別荘地をもつのが夢とのこと。

ひとたび街を歩けば

情緒溢れる歴史的な街並みや


エキゾチックなお祭りに

夜店の賑わい

美味しく、バラエティー豊かな食材。

特に最近は、お刺身や焼き魚がたいへんな人気なのだそうです。彼らの趣向もひところの日本≒電気製品から大きく変化してきているようです。意外にも私たちの暮らしにとって当たり前のことが彼らにとっての憧れ(価値)のように思えます。ぜひみなさんもこの当たり前を見直してみてはいかがでしょうか?実は日本ってずいぶん良いところのような気がしませんか?(笑)

2010年9月11日土曜日

菊水の家 型枠工事

菊水の家では布基礎の型枠取り付けが始まりました。

菊水の家は1階の床がコンクリートとなります。左側の断熱材が薄く見えますが、両方とも同じ10cmです。室内側の断熱材が床下で止まる為に、右側(外部側)の断熱材より低いのがその理由です。
地下水位が低い菊水では床下をより掘り下げることができます。反面型枠の高さが高くなり、取り付けが難しくなります。今回は床下の空間を用いて外気を加熱してから、換気装置に送ることを考えています。南あいの里の家が自然換気(パッシブ換気)スタイルなのに対して菊水の家は機械換気スタイルです。

南あいの里の家 脱型、埋め戻し

現在、現場は基礎の型枠を外し(脱型)、構内設備の配管を行っています。上水や下水の管を所定の勾配をとって建物の周りに埋設してゆきます。

基礎の内外に打ち込まれた断熱材です。北方型ECO+でポピュラーな仕様は外側に10cmですが南あいの里の家では倍の厚さを用います。地中に逃げる熱を最小にし、私たちの暮らしから発生する生活排熱を最大限に生かそうと思っています。

布基礎から鉄筋が出ています。この写真は一列の鉄筋、下の写真は二列の鉄筋です。理由は前者が玄関の土間コンクリート(積載荷重が比較的軽いことを想定)後者が車庫のスラブコンクリートです。車庫の床のコンクリートは鉄筋量を倍にして荷重に備えています。

床のコンクリートの厚さは同じ15cmですが、中に入る鉄筋の量が車庫の床は倍になります。

2010年9月6日月曜日

家作りとは春夏秋冬なり。



家作りを目指す方々へ

拝啓

いつもブログをお読みいただいてありがとうございます。ほんの少しだけためになるアドバイスを目指して今日は、建築と旬のお話です。

いまや社会のキーワードは便利。そう ベ.ン.リ であります。
便利を辞書で引くと

【便利】
1:目的を果たすのに都合の良いこと。あることをするのに重宝で役に立つこと。
だそうです。しかし現代社会の便利とは

1:工夫せずに目的が達成できる事。(面倒くさくないこと)
2:常識的な時間や時期、方法を守らず又は知らずとも思い通りになる事。
更に付け加えるなら、
3:慣れすぎると自らのためにならないこと。(知らずに損をしていること。)
最後には、4:そんな自分にいつの間にか気付かなくなっていること。

とはならないでしょうか?(笑)けして皮肉を言うつもりはありませんが、実はこの便利というのを少しだけ見直すと、家作りを目指す方々にとってとても良いことが多いのです。

1:土地は秋にじっくり探す。
一般的に春先に物件はよく動きます。ほんとうによいものは、わざわざ広告掲載料を払ってNET広告など打たなくても売れてゆきます。広告に載せる理由は、売りずらい又は上手に工夫しなければまともな家が建ちにくいからです。狭小地や旗竿敷地のような一見難しそうな土地が良い場所に格安で出ても、売買の足が速いために、買い手はその有効な使い道を考える間がありません。私たち建築家も年度始めの着工前準備やあと一歩の見積もりの詰めやらでそうした工夫を要する土地の相談(シュミレーション)に時間が割けない場合も多いのです。

土地は秋口から雪が降る前に手に入れましょう。その理由は1:お盆明けの一番土地の売れない時期にじっくり土地を探す方が時間的に有利。2:価格も底値が出やすい。3:雪がないので土地の測量や地盤調査が容易に行えます。4:来春の着工が前提なので心理的に余裕が持てます。

意外や意外この4項目だけでも知っているのとそうでないのは大違い。私のクライアントさんのお話でも、「家作りでたいへんだったことは、時間がない中で決断せねばならなかったこと。」とおっしゃる方が多く、当初想像していた、予算やデザインはむしろ建築家がさまざまな提案をしてくれるので、苦労はあれど心強かった。」という感想の方が多いのです。

2:冬にはじっくり考える。
土地を手に入れて、測量やら地盤調査を終えたなら、北海道の長い冬を使ってじっくり設計をします。考えてみれば雪が降って全てが凍りつくこの時期によほどの理由がない限り、ものを建てる事はお勧めいたしません。旬に逆らって現場を始めても毎日の除雪や凍害防止の養生に現場の採暖、春先に行えば、本来まったく必要のない経費ばかりが掛かります。お金を捨てているようなもので実にもったいないことになります。出来栄えも春先の気候の良い時期に比べるとばらつきが出易いのが気になります。

3:雪解けをまって春~夏には着工します。
春は着工の季節です。夏に向かってどんどん季節は穏やかになり木材を乾燥させ、コンクリートから水気が抜けて強度が増します。現在の木造の主流は狂いの少ない集成材ですが、この時期の建物が最も材の狂いが少ないのをご存知ですか。

4:秋から根雪の降る前に完成させます。
9月後半から遅くとも12月前半までに完成引渡しを行います。夏場の太陽によって程よく湿気の抜けた家は、最初の年から暖房の効きもよく、冬も暖かに感じます。北国の冬を旨とした作りが実感できるのもこの時期ならではです。

まとめ

今の時期、毎週住宅展示場に通っている方はむしろ土地選びに集中してください。雪が降ると土地は自然と選べなくなってしまいます。一方家の性能は季節の厳しいときに行った方がむしろよく分かりますし、現場が暇な時期ほど考え事には最適です。ほんの小さなことですが春夏秋冬、時期を見て、その季節のよさを精一杯引き出して、皆さんにとって悔いのない家づくりにして下さい。日本人なら誰もがもっている旬の感覚を思い出して楽しみながら家作りに臨んでほしいものです。みなさんの健闘をお祈りしています。

南あいの里の家 型枠工事

南あいの里では基礎の型枠工事が始まりました。本日も少し涼しくなったとはいえ、蒸し暑い中工事は進みます。
設計では、外側10cm、内側7.5cmの断熱材を用いる予定でしたが、両方とも10cmにして基礎の断熱性能を更に上げることにしました。左に見えるのがアンカーボルトでです。基礎巾の中央に来るように調整します。


左側より外断熱10cm、基礎巾15cm、内側断熱に10cmです。

菊水の家 配筋検査

本日は、菊水の家の配筋検査です。要領は構造図とよく照らし合わせて、鉄筋のサイズ、本数、間隔、結束の具合、ぐらつき、定着長さ、補強筋の位置、ベース底盤の被り厚さ(鉄筋がコンクリートに覆われる厚み)等々を確認します。最近では、医療で言うところのセカンドオピニオン。施工者と設計者の他に瑕疵担保責任保険の検査員(建築士)の検査にも合格せねばなりません。監理者としては緊張しますが、長い目で見るとむしろ良いことの方が多いのです。自分以外の目で客観的に現場を見てもらったり、アドバイスをもらうことに聞く方も言う方もどんどん慣れることで結果的にはミスが減り品質も向上すると思います。


基礎の十字交差部は鉄筋の混み合うところ。縦筋(垂直方向の鉄筋)に対して外廻しか?内廻しか?後ほどセットされるアンカーボルトが基礎の中央に入るクリアランスは取れているか?確認して廻ります。余談ですが、菊水の現場は、現場所長の好みで、基礎の底に捨てコンを敷く方法です。ビル物出身の所長の多くはこの捨てコンに直墨(直接線を引くこと)を出してゆく方法を好む人が多いです。反面、木造出身の所長達はあまり捨てコンを使いません。作る基礎の横に平行に水糸を張り、そこを基準に寸法を追い出します。つまり図面の寸法に平行に離れた分の寸法を絶えず足して図面通りか否かを確認してゆくのです。図面寸法が3.6m、逃げ寸法が0.2mならば基準から3.8mで図面どおりといった具合です。前者は洋風の工法に属し、後者は和風の工法に属します。寸法の押え方一つでもいろいろな工法があって興味深いものです。

2010年9月3日金曜日

配筋検査

本日は、配筋検査です。最近の住宅の基礎は、私が仕事を始めた20年前に比べて倍近い鉄筋量になっています。まして長期優良住宅ともなるとさらに多くの鉄筋を使います。指示通りの間隔で鉄筋が配置されているか、つなぎ部分の定着長さは十分か、太さは足りているかを確認して回ります。
ベース筋、縦筋とも20cm間隔。指示通りです。

2010年8月30日月曜日

地盤改質杭工事

現在菊水の家の現場では、根堀直前の状況です。敷地は安定支持層が地表面の2m下と浅く周囲も40年以上前から宅地開発が行われ地盤も安定しています。このような場合、杭を選択すると高止まり(予想深度よりも杭が打ち込めず杭の無駄が多くなること。)の危険性が大きくなります。より簡便で敷地に合った工法の選択が重要になります。そこでセメントと地質を混合し地盤を部分的に改良する工法を採用しました。
直径約50cmで穴の底に人工的に柱状安定地盤を生成します。その上に建物の基礎を置くことで安定地盤まで建物の重さを伝えます。

穴の大きさは直径約50cmです。


建てこんだ住宅街であることと前面道路が小中のスクールゾーンのために安全を見て敷地内の立ち入りをネットで規制します。左に立っているのが仮設用電気の引き込みポールです。

前面道路には並木があり、そのままでは資材を搬入することが出来ません。並木を移動し前面道路を切り下げる等の必要性が発生してしまいます。古い住宅街は地盤に関しては安定しているところが多い反面、インフラが整備されているのでそれらの移動や撤去に労力が必用となる場合も多いのです。

2010年8月29日日曜日

長沼へ

美しい空の下、一路長沼へ、尊敬する荒谷先生の農場を見学に行きました。北海道の建築における断熱の権威として、学生時代に読んだ論文に感動したことを今も忘れません。断熱は人工的なものではなく命が生きてゆくために自然が用意したもの。地球は大気により外断熱された惑星である。その断熱がなければ太陽熱も宇宙の寒気も一切遮断することができない死の星になる。みなさんは断熱をこんな風に考えられますか?そんな先生が今夢中になっているのが農業とのこと。北海道の基幹産業である農業に建築で培った断熱の知識を応用しながら暮らしの中で仲間とたくさんの実践を行っている。


こじんまりとした農場の看板

離農した農家の母屋を断熱改修してある。壁には30cmの断熱とのこと。
自らセルフビルドで作られた断熱貯蔵庫を説明していただいた。

ビニールハウスでは寒暖の差が激しすぎて、苗作りには必ずしも適さない。断熱することで環境を穏やかにするとさまざまな可能性が見えてくる。

暖房ボイラーも給湯ボイラーも手作り。

2010年8月28日土曜日

根堀工事

本日から根堀(基礎を作るための溝を掘る作業)開始です。札幌の凍結深度は60cm。基礎を作る場合はこれ以上掘り下げねばなりません。


土質はやはり泥炭混じりです。しかし地下水位が思った以上に高くなくてホッとしました。水位が高く基礎が水中にある場合は、おなじみの基礎断熱工法が効きません。また床下の湿気等々いろいろと難しい問題が出てきます。対策はいろいろと考えてありましたが、少し気が楽になりました。砕石を用いた杭も結果として、敷地内の水抜きに貢献してくれているようです。


基礎完成後、掘り返した土は埋め戻しにも使いますが、全てを再利用できるわけではありません。かなりの量をダンプで運び出さねばなりません。

2010年8月26日木曜日

砕石杭工事

本日は杭工事です。あいの里地区は全般的に地盤の弱い地域ですが、中でも造成されてからまだ日の浅い敷地周辺は、特に地盤に対する配慮が必要です。一般的に10mを超える深さに支持地盤(建物の全重量を支えられる固く安定した地盤)がある場合、木造等の比較的重量の軽い建物の場合でもRC杭を打ち込む工法が一般的でしょう。しかし10m以上となるとコストも掛かる上に、杭打ち機の中では最も軽い部類に入るものでも敷地内の移動に神経質になったり(敷地内の地盤が杭打ち機の重さに耐えきれずに陥没し杭打ち機が横転したり)といったようにいろいろと難しい問題も出てきてしまいます。そこで今回はよりリーズナブルで、重たい重機を極力使わない工法で杭地盤をつくります。上の写真は一般的な住宅用杭打ち機がマストを立てた状態です。遠くから見るとそうでもありませんが、近くによると...

かなりごついです。また杭打ち機が横転しないように厚い鉄板を敷きながら杭を打ち込む孔を掘削しているのがお分かりでしょうか?このように重機を用いればそれに応じてさまざまな養生や工夫が付帯的に発生して現場の予算を圧迫してしまいます。もちろんRC杭の良さは分かりますがなかなか費用対効果のバランスは難しいものです。

そこで今回は.....


1:これ(砕石投入機)と


2:これ発電機(砕石を締め固めるため)と

3:そしてこれドリルオーガ(2トントラック)で地中に安定した杭を作ります。

非常に軽量で簡単なのがお分かりでしょうか?またこの工法は、砕石(砂利)しか使わないので、セメントを土に混ぜて固めるような土壌汚染や建物解体時にそうした大きな異物が地中に残ると言った心配も少ない工法です。
詳しくは ハイスピード工法 http://www.endou-gumi.co.jp/index.html


2010年8月24日火曜日

杭芯出しとレベル設定

今日は杭芯出しと遣り方のレベル出しを行いました。杭芯??、遣り方??、レベル出し??と言う方は必見です。



ところで地球は水平ではありませんよね~?一見平らに見えてもでこぼこしているのが普通です。中には一見分からない緩い傾斜が付いている場合がほとんどです。この敷地も新興住宅街の一角として造成されていますが東から西に向かって約15cm下がっています。ではみなさんどうやって1階の床の高さを決めたらよいでしょう?東の高い地面からでしょうか?それとも西側の低い方でしょうか?普段何気なく毎日家に入りますが、何気なく普通に出入りができるということはたいへん自然な設計と工事が行なわれていることの証明です。これが不自然だと妙に階段の一段目が高かったり、低すぎて地面に降りる最後の段で腰がカクッ!となったりします。

そう!このレベル(高さの決定は)工事の第一歩として実に大切なのです。

コツは玄関出入口の高さを大切にすること。ここに注目した結果BM(ベンチマーク/観測点)より-32cm下がりが基礎の天端(テンバ/仕上がり高さの意)と決まりました。
A,B,CはみなBMから一定の高さとなる。即ち3点を結ぶと仮想の水平面が出来上がる。でこぼこの地面の上に平らな仮想面をイメージしそこからの追い下げで基礎の天端を決めている。写真のようにA(B,Cも同じ)点より等しく-32cmを基礎の仕上がりとしました。
あいの里地区は札幌でも地盤の良くない地区です。建築の中でも最も軽量な木造住宅でも杭や地盤改質が必要となります。次回はこの杭工事です。

2010年8月23日月曜日

もう一つの挑戦

今年は、南あいの里の家と同時期にもう一つの省エネ住宅を建設します。「菊水の家」と呼ぶことにしますが、こちらもなかなかに面白い試みになりそうです。クライアントさんはエネルギー関連の企業にお勤めのこともあり、たいへん住宅の環境性に興味をお持ちでした。計画を進める上でまず要望に上がったのが、空気を熱源とするヒートポンプの採用でした。北海道においては一般的に給湯エネルギーの倍の量を暖房で消費します。年間のエネルギー需要を見てみると実に70%以上が暖房と給湯で占められ、特に暖房エネルギーは全体の50%以上を占めています。みなさんご存知のように、今後の私たちの暮らしに欠かせない環境的な設備機器として、ヒートポンプの採用がよく話題に上がります。通常1Lの油を燃焼させると1L分の熱量しか得られませんが、ヒートポンプを併用すると投入したエネルギーの3~5倍のエネルギーを取り出すことが出来ます。15℃の地熱から40℃のお湯を作ることもヒートポンプならば可能なことなのです。では地熱はよいとしても空気熱の場合はどうでしょう?冬期には-10℃を下回る札幌で、給湯と暖房用のエネルギー全てをこの冷たい外気から熱を採ってまかなえるでしょうか?熱交換器の性能はずいぶんメーカーの努力で上がりましたが、残念ながら給湯と暖房全てを寒冷な外気からの採熱でまかなえる家は札幌でも非常に少ないのが現状です。しかしこうは考えられないでしょうか?建物の必要とするエネルギーを、寒冷な外気から採れる僅かな熱でも十分に足りるように設計できたならば.....ひょっとして..。たとえば暖房用のエネルギーと給湯用のエネルギーの比率が2:1だとして、暖房用に2kw、給湯用に1kw、占めて3kwだけで足りるような断熱構造の家を設計できれば、寒冷地で不利な空気熱源のヒートポンプでも全体をまかなえるのではないだろうか?
2010年現時、北海道では空気熱源のヒートポンプは実態的な効率の比較から地熱を熱源とするヒートポンプに比べて不利と評価されることが多い。ほとんどの専門家は発展途上の熱交換器の性能をその理由に挙げるが、本来必要な性能を決める支配的な要因はむしろ建物側にある。重たいボディーを軽量化せずにある速度まで加速させようとすれば、大きなエンジンが必要となり二次的に燃費は悪化しやすい。大きな燃焼室をもつエンジンを燃費よく作ることは非常に難しいからだ。しかしエンジンに注目する前にボディーの重量を今の半分や1/3に軽量化できるのなら、わざわざエンジンを新開発せずとも十分に早くて低燃費の車が作れるはずではないだろうか?

●ヒートポンプの原理


2010年8月22日日曜日

夏と秋の間に

今日は久しぶりの小樽の街歩きでした。銭箱まで自転車でそこから電車で小樽築港まで。暑さは相変わらずですが、少し秋の気配がしませんか。


秋の空を感じませんか?
雲は夏と秋の真ん中ですね。

旧手宮船沿いの長屋。荒れてはいても絵(写真)になります。

そういえば最近路地がなくなりました。

2010年8月21日土曜日

地鎮祭

南あいの里の家の地鎮祭を行ないました。スタッフを連れてお酒を買って30分前に現地に到着。クライアントさんの親族にご挨拶をして、祭壇作りを工務店さんと一緒に手伝います。しめ縄に御幣(ごへい)を飾って、祭壇にはお供え物とお酒を置いて、神社の宮司さんと打合せをします。私の事務所の地鎮祭にはなるべく多くの生産者さんや協力業者さんといったこれから現場を共にする仲間たちを呼ぶことにしています。慶事は大人数で祝った方が嬉しいことはもちろんですが、建築という素適なものづくりを建て主さんをはじめご家族の方々に分ってもらうよい機会だと思うからです。ほとんどの方々が小さな住宅一軒にこれほどの人が関わっているのか!と驚きます。たくさんの人々が関わり額に汗して一生懸命に作るからこそ、建築は皆の喜びになるのだと思います。
生まれて初めて御幣を付けるM君。オープンデスクに来ている。

祭壇が出来上がってゆきます。
式が開始されました。建て主さんは最前列で宮司さんの祝詞(のりと)を聞きます。
この日は工事関係者合わせて16名ほどにもなりました。