美しい空の下、一路長沼へ、尊敬する荒谷先生の農場を見学に行きました。北海道の建築における断熱の権威として、学生時代に読んだ論文に感動したことを今も忘れません。断熱は人工的なものではなく命が生きてゆくために自然が用意したもの。地球は大気により外断熱された惑星である。その断熱がなければ太陽熱も宇宙の寒気も一切遮断することができない死の星になる。みなさんは断熱をこんな風に考えられますか?そんな先生が今夢中になっているのが農業とのこと。北海道の基幹産業である農業に建築で培った断熱の知識を応用しながら暮らしの中で仲間とたくさんの実践を行っている。
こじんまりとした農場の看板
離農した農家の母屋を断熱改修してある。壁には30cmの断熱とのこと。
自らセルフビルドで作られた断熱貯蔵庫を説明していただいた。
ビニールハウスでは寒暖の差が激しすぎて、苗作りには必ずしも適さない。断熱することで環境を穏やかにするとさまざまな可能性が見えてくる。
暖房ボイラーも給湯ボイラーも手作り。