2024年12月7日土曜日

福井の家 2024.12.07の様子

 

本日の福井は雪。「福井の家」には薪ストーブの煙突が取り付けられました。

現場としては本格的な積雪期を迎える前に足場は解体してしまいたい。足場の上に大雪が降ると積もった雪を落とすのも大変、重たすぎる雪だと足場が倒れる危険さえ出てくる。

冬の現場を安全に運営するためには、天気をにらみながら、屋根屋さん、設備屋さん、太陽光パネル屋さん、シーリング屋さん、薪ストーブ屋さん等々に対して、順番に遅滞なく作業スケジュールを組めるか否か・・要は足場が必要な高所作業は忘れることなく終わらせておくことが重要。

仮にそれらがすべて完了し足場を解体できたとして、トラックに積んで帰るのだって積雪がないに越したことはない。「福井の家」の前面道路は6m。積雪を考慮するとむしろトラックには狭い。週明けすぐに足場を解体撤去し、今度はアプローチの建て方に移行するが雪が降らないことを祈るばかりである。
壁出しの断熱煙突。冬場に炎のある暮らしを!

室内では宇野棟梁が枠材や造作材の加工に入っている。写真は仕上げられた白樺積層合板の枠材。オイルで拭くだけで美しい仕上がりとなる、地域材仕様。最近、北海道の白樺合板は全国的にも大人気。海外からの引き合いも増えているそうだ。

元々は植林された松林を食い荒らす厄介者として盛んに伐採されていた白樺。その利用先は残念ながら主にチップ用途・・要は新聞紙やトイレットペーパーの原材料だった。

そんな白樺に光を当てたのが芦別に本社のある瀧澤ベニヤさん・・なんとも美しい合板に仕立て直された白樺の美しいこと・・当事務所の仕事では窓枠、上がり框、階段、建具枠、造作家具全般に広く使っている。中でもこの合板で作られるキッチンは住まい手さんに大人気。木目のキッチンはけして珍しくないが、写真プリントと本物は全然違う。

願うことなら・・いつまでも使えるといいなあと思う。
「芦別の家2019」


こちらは洗面化粧台の補強。40kg以上の二人用洗面器を壁付けする関係で壁の内部に24mmの厚物合板を仕込んでいただいた。壁の向こうはWCなので防音もかねて中間仕切り壁にもGWを充填しています。

うーん・・いいですねえ~