2020年10月1日木曜日

南円山の家 木製サッシ工事

         

「南円山の家」の南面(二階居間)にサッシを取り付けました。製作してくれたのは旭川で30年以上高性能な断熱木製サッシを生産している株式会社ノルドさん。

北欧サッシの伝統を守りながら独自に改良を加えた信頼性の高さは、道内外でとても人気があります。建築家仲間の中でも信頼のブランドです。

「南円山の家」では3つのサッシを現場で組み合わせて一つの大窓を作る手法で南面の大開口カーテンウオールを考えました。

写真は三角屋根の頂点に設けた5角形のFIX窓。もちろんガラスはダブルLo-Eで希ガス入りのトリプルガラスです。

サッシは柱の外側で連結&連続させます。気密性確保のために柱とサッシの間に10mmの隙間を設けそこにシールを打って躯体とサッシの間の気密を充分確保します。
レバーハンドル&サムターンはアルミの梨地仕上が美しいASSA製。スウェーデン製のテラスドアファンにはおなじみの金物ブランドです。

こうしたドア周りの金物は一見簡単そうに見えますが、もの凄いノウハウが必要です。それこそ同じ機構のものを数十年単位で減りや不具合を観察して少しづつ改良します。

そんな理由で中々簡単に仕様変更できないものです。同社でも金物の変更は行いますが、EU製もしくは国産のホリ(堀商店/日銀の金庫の鍵を製作しているメーカー)が多いのはそうした理由なのだそうです。
こちらも木製サッシには大切な部品、取り付け後、枠の歪みを六角レンチで調整できる部品です。

この部品を介して取り付けると暖房期に発生する枠の歪み調整が簡単に行えます。

こちらはサッシ同士の連結部分、枠にお互い溝を掘りそこにプレートを入れて互いをズレなく連結します。

もちろんその溝と連結用のプレートにはコーキングを事前に行って連結部分の漏気防止に注意します。
左から幅1800×高さ2100のFIX窓+幅800×高さ2100のテラスドア+ドアの上に幅800×高さ1400のFIXの計3窓で一つのカーテンウオールを仕立てます。

今日は息子から教えてもらって大好きになったSominさんなんていかが