A型トラスが掛かった「南円山の家」です。空は快晴・・でも今年は本当にヒドイ暑さです。夜まで中々気温が下がりません。そんな中、飛栄建設の宇野棟梁を中心に見事にトラスを組み立てていただきました。
この場をお借りして御礼申し上げます。みなさんごくろうさま!
ところで、北海道って日本の中で最初に西洋化された地域。そんな痕跡は私たちの身の周りのあちこちに見られます。
上の写真はアルテピアッツア美唄。元は木造の小学校でした。
室内から見上げた小屋組みがまさに洋小屋(トラス)。教室の真ん中に柱を立てることなく、両側の壁に力を流せるトラスは当時盛んに使われました。
さらに身近なところでは、札幌時計台、小樽の石倉倉庫なんかも木造トラスです。
そんな理由でちいさな「南円山の家」にもちょっと洋風な北海道らしさを加えたいと考えました。
こちらはトラスの水平材と斜材の接合部分です。専用の金物を特注すると・・かなり費用対効果がよろしくないので、ホールダウン金物(柱の引き抜き防止金物)とアンカーを組み合わせて代用しました。
一般の現場でもよく使う金物ですから丈夫で安価。もちろん引っ張り強度は試験済みです。その金物を飛栄建設さんのところで黒く塗装して使っています。
足場の上は40℃以上・・大工さんたちには本当に頭が下がります。
こんな風にトラスと一緒に黒く塗った金物が空間にリズムを刻みます。
地元の赤いカラマツ材で作ったトラスに黒い金物が似合います。
今日はアバロン ジャズ バンドなんていかが