今日は電気の配線を確認しに来ています。以前も紹介いたしましたが弊社の現場では電気の配線を気密ビニールの中に行うことを極力止めています。理由は配線を引き出す際にせっかく大工さんが気密処理を行ったビニールを破らねばならないからです。気密工事は特に断熱材が繊維系(グラスウールやロックウール等の綿状の断熱材のこと)の場合は複数の意味を持つ大切な工程ですが一般的な仕様書では一度破ったビニールから線を引き出した後、再度気密することを求めています。素朴な疑問として「気密が大切なら破らないで配線できる方法を考えれば良いのに」と思いませんか?(笑)、そこで内壁を二重にして配線と断熱を行うようにしました。写真のように電気の配線はビニールの内側に行われるので、屋外に貫通する場所以外は気密を破る心配はありません。
間柱を挟んで左側が気密処理の終ったビニールの表面。その室内側にスイッチボックスがつく。こうすることで強い風が吹く敷地周辺の環境にも配慮する。強風地域だとビニールの開口部(風上のスイッチやコンセント)から室内に風が吹き込むのを感じるときがある。風の力は凄まじく、一度破ったビニールを再度テープで気密してもその傷を押し広げてしまう。
天井高を精一杯上げる必要のあるところはこんな風に梁の横腹に穴を空けて線を通してゆく。
今のところの心配はサッシの納期が遅れているところ。飯田WWSさんの旭川工場は連日残業状態。なんとか金曜日にはお願い!(笑)もちろん今回採用する木製断熱サッシも、「西野里山の家」と同様のドイツのPHI認定品サッシ(パッシブハウス研究所:パッシブハウスとはPHI認定の超高性能住宅。同時にドイツ環境住宅の世界的戦略ブランド。単に高性能というだけではなく主要な住宅パーツはPHI認定のお墨付きが必須!窓も当然。)通常の木製サッシの約二倍の手間が掛かる構造のために難儀しています。こればかりはみなさんが積極的に使ってくれることで地場の作り手も盛り上がる!というお話しなので今後に期待です。
特徴的な外観を現した「恵庭の家」小さく、かわいらしく、しかしちょっぴり彫刻的な感じで今回は、行きます。
札幌はかなり雪が降っていたのに、恵庭は晴れ上がる日が多いです。風は強いですけど。
今日はバッハの平均律クラヴィーアの聞き比べ。
私的にはビジュアルはグールドですけど、音的にはリヒテルでしょうか?(笑)
同じ曲なのに演奏者でまるで違って聞こえるのは建築に似ていますよね~。