2013年12月8日日曜日

西野里山の家 住まいと環境東北フォーラムさん視察


本日は日曜のために現場はお休みですが、たくさんの方々に視察に来ていただきました。「住まいと環境東北フォーラム」のみなさんです。同会は20年以上に渡り、住まいの健康性や快適性、環境負荷の少ない住まいを生活者やつくり手の視点で考えてこられたとのこと、過去には北海道の「北方圏住宅研究会」との交流もあったとのことで、みなさん今日の日を楽しみにして来られたとお聞きしました。

北方圏住宅研究会 (1982~2012) 北海道の住まいの性能向上のために積極的に活動した団
              体。主催者は北海道大学助手を務めた長谷川寿夫(故人)。現在の北海
              道の住まいで当然とされている断熱、気密、全室暖房、計画換気等の必
              要性を会の発足当初から訴え、住まい手の啓発に果たした功績を忘れる
              ことはできない。


最初は訪問者7~8名程度とお聞きしていたのですが、最終的には20名に増え、なんと当日は貸し切りバスにて現場到着。お迎えする私たちもI所長、Mさん、村山社長に飯田ウッドワークシステムさん、パラマウントガラスさんとフル出場でスタンバイ。設計者のみならず現場担当者、各部材の生産者(サブコンストラクター)それぞれの視点でゲストの方々の質問に答えていました。


同会の事務局長を務めるSさんは、断熱メーカーを退職後も今回のような様々なイベントを通して東北と北海道を飛び回るスーパーマン。


次は旧荒谷邸へ、現在は弊社の省エネルギー計算のほぼ全てと、実測や気密測定を担っていただいているDr.タギ氏がお住まいですが、いまさら言うまでもなく北海道住宅史上、忘れることのできない名建築です。1979年に熱容量の大きなブロック造の建物を壁25cm、屋根40cm断熱して作られた旧荒谷邸(タギ邸)。室内の寒さのない穏やかさはまさに現代の最新の建物にもひけを取りません。むしろ34年前に完成した旧荒谷邸に及ばないものの方がまだまだ多いのが実情です。



家の前でタギ氏と談笑する同会理事長の吉野先生。なんでも30年前、完成直後に一度来たことがあるとのことでした。吉野先生は、現在の日本建築学会の会長。全国で建築に携わる研究者のトップです。お忙しい体にも関わらず遠方までお越しいただいたことに現場一同、心より御礼申し上げます。

今日はカラヤンの指揮でドボルザークなんていかが?