2011年8月20日土曜日

稚内へ 気密測定

8月19日は竣工が目前の稚内のオフイス案件の気密検査です。もちろん道中の相棒はDr.タギ氏、弊社の設計上すっかり欠かせないキャラクターになりました。実は今回の稚内のプロジェクトはいつもお世話になっている物林㈱さんのお手伝いです。平屋の事務所ながら、極力環境的な省エネ建築にしたいとのご相談を受け、間取り以外の部分をお手伝いさせていただきました。

外壁は、木材酸化塗料によるナチュラルな風合いが特徴です。


右が無塗装の杉材、左側が塗装したものです。通常の塗装のように木肌に塗膜を形成するのではなく、木材の表面そのものを酸化し皮膜化することで長期間木材を保護します。色はよく見るとグレーパープルの味わい深いものです。

匂いも少なく美しく枯れた風合いに仕上がります。
いよいよ気密試験開始、今回の大工さんは、ここまでの気密施工は初めてとのことですが、たいへん丁寧に取り組んでいただいて、なんと最初の1回目でC値(隙間相当面積)が0.2cm2/m2を達成しました。というわけでなんと30分で検査は終了してしまいました。(笑)今までの現場で新記録です。

押縁にビスを打ち下ごしらえをしているところ。

たいへん丁寧な仕事をしていただいたM棟梁。

現場をまとめるハート建築設計事務所(という名前の工事店さんです。)の齋藤社長さんと、最高の性能が出て満足げなDr.タギ氏、もちろん齋藤さんも大きな「ホッ!」が出ていました。

道北の夏は短い。空には秋の気配が。

大工さんが宿泊するのは、町内に借りた一軒屋。ハートさんの事務員のSさんは、凄腕の料理人でもあります。本日のお昼のカレーライス。これぞ正しき日本のカレー。量も具の大きさも現場で働く男の一人前です。けして大盛ではありません。(笑)
次の日、札幌に帰り着く頃にはオドメーターは900km目前。さてこれから上棟式です。

帰りの車の中で道北の空を見ながらこんな歌が聞こえてきました。