ブログを通して現場の様子をお届けしてまいりました長期優良住宅、平成22年度北方型住宅ECOプラスの普及のため、「南あいの里の家」の内覧会を行います。ぜひ当日はお誘い合わせの上ご来場いただければ幸いです。パッシブ換気をはじめ「北海道発のECO住宅の今」をぜひご覧下さい。
チーム南あいの里 プロジェクトマネージャー 山本亜耕
「南あいの里の家」とは?
1988年より北海道が普及を行ってきた地域仕様が「北方型住宅」。この仕様をベースとして、断熱性の大幅な強化や地域材の使用等を盛り込んだのが、ハイエンド仕様ともいうべき「北方型住宅ECOプラス」です。見事、国の定める平成22年度の長期優良住宅に選ばれ、全国的にその性能はもとより設計思想の先進性が注目されています。南あいの里の家ではこうしたハイエンド仕様を満たしながら、今後の北海道においてふさわしいとされる壁300mm断熱仕様(グラスウール換算)に挑戦しています。一般的なECOプラス仕様が壁200mmなのに対してさらに断熱性能を上げました。それらに加え道産白樺を原料とする積層合板による美しい意匠や構造材にも道産材を使用、また暖房用のペレットも道産にこだわっています。計画的には、綿密な温熱計画の導入による建物全体の省燃費設計や市販品ながら三層ガラスでチューンUPされた開口部、坪単価を50万円台/坪に抑え込む高度なコストデザイン等々見所も盛りだくさんです。
■データー
①:Q値 1.0W/㎡/k(自然換気0.5回/hとする。0.3回の時はQ:0.9W)
②:C値 0.1cm2/㎡(断熱気密工事終了時)
③:必用暖房容量 3.3kw(*:但し外気温-13℃、室温22℃の場合)
④:断熱 壁:30cm相当、屋根:40cm相当(グラスウール24kg/m3換算)
⑤:換気 パッシブ換気
⑥:暖房 主暖房:ペレットストーブ、予備暖房:電気式パネルヒーター
⑦:給湯 電気温水器
⑧:断熱サッシ PVC枠+トリプルアルゴン又はペアクリプトンガラス
⑨:断熱材 フェノバボード(フェノールフォーム)90mm+GW24kg/m3複合断熱
⑩:耐震性 通常設計より25%UP
*:建築主さまのご好意により北方型住宅の普及のために会場をお借りしています。内覧会終了後はお引渡しが決まっておりますのでご見学の際には、ご配慮をいただきますようお願い申し上げます。また会場は住宅街ですので駐車場はございません。JRをお使いになるか、車でのご来場の際は、近隣の迷惑にならぬようお願い申し上げます。
日時:2010年12月4日、5日(土、日)
10:00~16:00
場所:札幌市北区南あいの里4丁目
「チーム南あいの里」 紹介
■プロジェクトマネージメント(設計、監理) 山本亜耕建築設計事務所
■生 産(ゼネラルコンストラクター) ㈱丸稲武田建設
■断 熱 材 積水化学北海道 ㈱
■建築環境計画 (有)タギ建築環境コンサルタント
■道産構造用製材 物林㈱
■断熱開口部の設計、施工 ㈱エンヴェロッブ
■ペレットストーブ及び道産ペレット ㈱イワクラ
■道産白樺による積層ベニア 滝澤ベニア㈱
主暖房は、ペレットストーブです。