2013年6月13日木曜日

「屯田の家」 着工

おかげさまで「屯田の家」が無事着工となりました。これからがとても楽しみです。担当するのはブログでもすっかりおなじみになった㈱丸稲武田建設さん。棟梁は2005年から弊社の設計を担当していただいている内野沢棟梁。どうぞよろしくお願いいたします。

敷地は日当たりの良い南側の敷地。遣り方を終えもうすぐ杭打ちが始まります。

6月のニセコの家

夜のニセコの家は私のお気に入りです。特に北海道の初夏にあたる6月の夜は蛙の声を聞きながら、低くかけた音楽と少々のお酒でとてもよい時間を過せます。 
照明も少し暗目が落ち着きます。

リビングの窓からは羊蹄山(蝦夷富士)が見えます。

朝の光は東側の天窓から差し込みます。

台所から南側のダイニングを見通すと緑のスクリーンにテラスが向いているのが見えます。

東側の窓の外には隣人が毎年楽しみにしている家庭菜園の風景が広がっています。

朝街を散歩するとこんな風景にあちこちで出会います。

フライパンに薄くバターかマーガリンをひいて、フランスパンをカリッと焼いた朝食なんていかがでしょう?(笑) パンの表面ににんにくをこすってから焼くのも良いアイディアですし、写真の状態のパンの上にトマトの輪切りを載せ、上にピザ用チーズを振りかけ蓋をして、チーズが香ばしく焦げるまで蒸し焼きにするのも、きっと家族は喜ぶと想います。

奥行き90cm(半間)のテラスなら洗濯にしか使えませんが倍の1.8mあると家族にとって最高の朝食のスペースが生まれます。今の時期の北海道は週末になると肉を焼く炭の良い匂いが季節を感じさせますが、北海道に暮らすならぜひお勧めしたいのがこうした空間です。

2013年6月2日日曜日

街歩きの楽しみ

予告先発通り、今日はJRに乗って家族で小樽へ。潮見ケ岡神社のお祭りなのです。

お昼前なのでまだ境内の人もまばら。

子供みこしを準備する町会の役員さんたち。浴衣が決まってかっこいいですよね~。

子供みこしのリハーサル!祝い酒の樽を運びながら「わっしょい!」

ところで、小樽の商店街がとても好きです。もう今では見られなくなったロゴデザインやキャッチコピー。札幌では中々見ることの出来なくなった等身大の街の暮らしに出会えるからです。けして古っ!ダサッ!なんて言っちゃイケませんよ~(笑)  ちょっと散策してみましょう!
やっぱりヘアーは「個性の主張!」

「髪いきいき デザインパーマ」この書体はレトロでいいですね~。

こんな生活標語、以前は身のまわりにたくさんありましたよね~(笑)

商店街の前に出店が並ぶのですが、またこの賑やかさが良い感じ。


小樽は歴史のある街。消火栓も各地区でデザインが異なり面白いんです。

店先で気持ちよく昼寝...

一見、普通のラーメン屋さん?と思いきや、寄って見る。

ラーメン各種に始まり、焼きギョーザまでは当然としても、カレーライス(やっぱちょっと田舎のお店だからね~)、うどん、ソー麺(うーんかなり怪しくなってきた~)、カルボナーラ(おおっ!次はそばと思わせておいていきなりイタリアン??もう予測不能)、チャーハン(やっぱりラーメン屋さんだったんだ~ホッと安心)、ハバネロ麺(って...今度はメキシコってか?)、そして最後はソース焼きそば(やっぱラーメン屋ではなくお好み焼き屋さんに着陸)

しかし、カルボナーラはかなり自信があるらしく大きな置き看板まである。一度行って見ねば。しかし問題は、ソーメンとカルボナーラとみそラーメンの食い合わせがいかがなものか、わたしの頼りない頭ではまったく予測がつかないことです。

こちらは、30~50代のおしゃれなおとーさんなら、彼女時代のおかーさんを一度は連れてきたことがある小樽の名店スパゲティー屋「叫児楼」初代のオーナーが体を壊し二代目にゆずった後も伝統の味を守っている。蔵を改造した店内はまさに時を超越した異次元空間です。


小樽にはお菓子の名店も多い。古くは「館」、最近はルタオ。でもこの「パヌモア松月堂」もぜひよろしく!

ところで「リサイクルショップ火木土」と「リサイクルブティック月水金」はどう違うのだろう?まさか一日おきに違う店に衣替え~!なんていうのも疲れるだろうし、ここもそのうちぜひ行ってみたいです。

しっかり小樽の中心市街を歩き回り、疲れ果ててまた潮見が岡神社に到着。
ちょうどメインイベントのお神輿がエッサ!エッサ!の掛け声と共に。

商店街は凄い人手で大賑わい。おとーさんがんばって!(笑)今日も一日よい天気でした。

お母さんありがとう!

先週の週末は小学校の運動会。発寒地区にある全ての小学校が同じ日に集中するので街が朝から賑やかです。今年は三男がはじめての運動会。もちろん朝からたいへんなのはお母さん。前の日に仕込んでいた料理を詰め、鶏肉を揚げ、果物を盛り付け、一息ついたところで場所取りの列に並ぶために校門へ。毎年この時期はどこの家庭でも大奮闘のお母さん。三男の運動会の結果はともかく、とても良いお天気で夏のような一日でした。お母さん、日に焼けて腕がひりひり、ほんとうにごくろうさま。(笑)

やっぱり、まっくろくろすけおにぎりは、三男的にはたまらないのだそうです。クーラーに入れた冷たいおつゆでいただく冷麦もよいアイディア。妻曰く妹から教えてもらったのだそうです。さて皆さんの地域は運動会もう済みましたか~?お父さん、お母さん、今年もごくろうさまでした。(笑)

さて今日は運動会はご無沙汰だわ~という方に運動会メドレーなんていかが?


2013年5月31日金曜日

みなさんにとって6月は?

 もう一息で着工が見えてきた「屯田の家」、来週には札幌市さんの認定申請に回せそうで一安心です。さて現在は「西野里山の家」の実施設計に突入。朝から図面漬けの毎日でたいへん幸せです。この「西野里山の家」、技術的にも間取り的にも面白いことを色々と盛り込むつもり。乞うご期待です。「恵庭の家」は基本計画が完了。長期優良住宅であるために現在、建主さんの最終チェックの最中です。「宮の丘の家PARTⅡ」は現在計画中、30°の斜面を敷地にもつこの家。段差と高さをどんな風に料理しようかといろいろと思案中...こちらも面白くなりそうですね~(笑)。

 ところで皆さんにとって6月はどんな季節ですか、今年はいきなり冬になったり夏になったりずいぶん天候不順が続いていますが、本来北海道の6月は室内気候のお手本の月です。暑くも寒くもなく朝もすっきり目が覚めて室温から来るストレスが最も少ない時期ですよね~。こんな風に冬の室内をデザインできるようになりなさいと自然が見本を示してくれる月、確か過去にもこんな記事を書きましたっけ。(http://ako-re.blogspot.jp/2011/06/blog-post_15.html) 

 今年は冬が長く寒い日が続いたので畑のシーズンもずいぶん後ろにずれ込みました。これから一気に遅れを取り戻してほしいものです。わが家も先日、妻と今年の分の苗を全て植えつけました。これからが楽しみです。(笑)

さて6月は小樽のお祭りが始まる月でもあります。すっかりブログでもおなじみの小樽。歴史があって良くも悪くも頑固に伝統を守り6月から7月は各神社のお祭りが毎週のようにあります。札幌では味わえない、日本の情緒を感じるお祭りのシーズン。おとーさん来週は境内で一杯いかが?それとも近所のお姐さんたちとさぶちゃんでも熱唱しましょうか?小樽ビールと海産物の焼ける匂い、海を臨む境内で子供たちは射的にくじ引き、型抜きにチョコバナナ。忙しない札幌を離れてJRのドンコウでぜひ小樽へ!癒されること間違いなし!各神社のお祭りカレンダー貼っておきます。
小樽お祭り日程 http://www.city.otaru.lg.jp/kankou/event/matsuri/

町会の集会所の奥にはお神輿!近所からのご祝儀のお酒もたくさん!

さあてこれからが夜店の時間!

提灯っていいですよね~(笑)

うーん引き込まれる!!


なんだかちょっと怖そうだけど...この感じがいいんですよね~(笑)

男衆の勢いが伝わってこない?

親方たちってかっこよくないですか~(笑)


今日は会場の大カラオケ大会で必ず流れるこの曲を!森昌子なんていかが?

2013年5月30日木曜日

援農の季節?

昨日は、「前田の家」に援農?ならぬ家庭菜園のお手伝いに行きました。(笑)先週、いつもお庭をお願いしているガーデンジャパンの小坂さんに作っていただいた畑(こさか日記 http://ameblo.jp/tongarikame/entry-11537528725.html)。バーク堆肥とピートモスなんかを混合し畑土に改良いていただいた土に石灰と米ぬかを加え、カルチベータ(耕運機)でふかふかになるまで耕します。トマトにナス、ピーマン、シシトウ、トウガラシ、赤シソ、青シソ、バジルにパセリ、ダイコン、にんじん...最近は家庭菜園が流行っているようで、いろんな苗が簡単に手に入ります。ほんの少しのスペースでも出来る家庭菜園は子供たちも大喜び。街中の暮らしだからこそ土に触れ合う機会を大切にしてあげたいですよね~(笑)。

こちらはダイコンとにんじんを植えるための畝(うね)作り。元肥を入れてよく混ぜて一旦埋め戻して少し高い植床を作ります。

にんじんの種を植えているところ。きっと今日の雨で発芽が早まりますよね~。ダイコンもにんじんもしっかり間引きして元気の良い苗を残して大きくします。今から夏が楽しみです。
玄関を入ると正面に壁一杯の黒板が広がる「前田の家」。みんなで楽しく書き込んで家族同士が黒板を上手に使っていました。みんなで畑仕事を楽しみにしていた様子が窺えて、なんだかいいな~と思いました。

すっかり味わい深く色変わりした「前田の家」の外壁です。色むらが逆に味わい深くていい感じ!これで木の外壁シリーズも従来の素地、ペンキ色を加えて三種になり、益々ファンが増えそうです。

やっぱり木は木の味わいがあって良いものですよね~(笑)。想えば北海道らしい家を目指してきましたけど、「らしさ」ってなかなか難しいです。きっと建築だけじゃ不十分で家をどれだけ楽しめるのかっていう住い手さんのスタンスのほうがずっと大切で大きいのかもしれません。作り手として作ることだけに満足しちゃいけないですよね~。そんな意味でも、お漬物が出来る物置とか、畑の見える焼肉デッキとか、大きな室内土間に、キッチンを中心にした明るいLDKとか、今までのなんとなくありがちな間取りから良い意味で卒業できるようにたくさんの提案を考えたいと思います。北海道は確かに寒いところかもしれませんが、でも寒い寒いばかりじゃ、みんなとじこもりになっちゃいます。(笑)これからの素晴らしい季節、室内と屋外の中間を楽しめる間取りとそれを楽しんで住みこなそうとする住い手の皆さんにとって家庭菜園は意識を変えるよいヒントなのかもしれません。

今日はシューマンなんていかが?初夏の昼下がりに庭のデッキで聞きたいです。





2013年5月23日木曜日

最近の設計事情


実は2005年以降、住宅設計が大きく変わったことに気付く人って意外に少ないですよね~(笑)。ご存知耐震偽装で全国を騒がせた姉歯事件直後から、特に構造設計にはそりゃ~厳しい規制強化や綱紀粛正の嵐が吹き荒れ、実務を大きく変えました。事件の核心で大きく問題視されたのは、構造計算書の差し替えでした。一般的に特定の規模や階数を越えると法的に構造計算を求められますが、この構造計算書は膨大な枚数に上る事を知る人は少ないでしょう。簡単な建物でも300~500枚、大きなものになると数千枚になる場合もあります。当然、機械で印刷の最中に誤りを見つければ、そここで機械を止めて新旧の書類を差し替えるという必要性が生じます。ところがこの機能を悪用し実際には12本の鉄筋が必要な柱であるというページを8本の鉄筋でOKというページに差し替え、建物のあちこちで必用な鉄筋量を少しづつ落とすということを行っていたのでした。 特にこの部分を重視した当局により従来は途中で印刷を中止できた機能を改め、一度印刷を始めると最後まで止める事が出来ないようになりました。(実際にはトラブルが起きれば止まりますが、印刷物には全て印刷当日の日付や時刻が刷られるために、後から異なる日付の書類の差し替えは事実上不可能になります。)

 物事は一面的に見れば一件落着ですが、他方ではその影響は様々です。たとえば長期優良住宅は、国が奨めるこれからの住宅像を実践する家として、インセンティブ(補助金)や様々な優遇施策の対象となっていますが、基本的には全て構造計算が義務付けられています。簡単なものなら意匠設計者による簡易的(といってもかなりたいへんですが...)な方法で判定が出来ますが、大空間や3階以上の階を持つもの等は、最初から木造専門の構造設計者に委ねたほうが安心です。もちろん木造用の構造計算ソフトにも冒頭の改良?は加えられていますから途中変更は大きな労力を伴うことになります。一方、巨大なマンションのような建物の構造変更が難しいのは理解できても木造二階建ての間取り変更も同じように困難であることを理解できる建て主はまだ少ないのが実情ではないでしょうか、写真は「屯田の家」の長期関係と確認申請関係の提出物の写真ですが、奥のピンクのファイルの構造計算書は一冊約200枚、3冊を提出し1冊を事務所の控えとしますから、800枚を印刷せねばなりません。誠にお役所的といえばそれまでですが、私はむしろ今までが少し大らか過ぎたのでは?と最近思うようになりました。本来、しっかり設計し施工すれば50年は楽に使えるのが今の北海道の木造ですが、従来のように現場で簡単に間取りのアレンジが出来るような作り方は、結局後の建て主にとってもあまり良いこととはいえません。つい最近まで、住宅に設計の必要性を認める人はほんとうに少数派でした。私たち建築家も、構造や省エネルギーの専門家?というよりは、見栄えのする内装や外観デザインに取り組むデザイナーという印象でした。しかし2005年以降は住宅にも、構造、省エネルギー、長期の耐久性、メンテナンスの容易さ、高齢化対策、特に近年は地域産業や地元の作り手、生産者たちとの連携といった事柄こそ家づくりに欠かせない。という意識に一気にシフトしています。また3.11以降は災害やそれに伴うエネルギー途絶との兼ね合いから特に電力の生産方法を問い直す意識も高まっています。90年代の半ばから急速なITの進化によってもたらされたグローバル化は地域や国といった狭い視野の価値観を一旦は否定したかに見えましたが、むしろ現在はそうしたネットワークを使うことで、以前は漠然としていた家づくりの目的や大切さが広く理解されるようになって、結果としてはよかったと思います。しかし僅か数年でこれだけ広範な事柄を必要とするようになった家づくり。(きっと今後はさらに増えるのしょうね...笑)私の後の代の設計者のみなさんはきっともっともっとたいへんでしょう。 もちろん私も当分頑張りますけど!(笑)

今日はね...J.コルトレーンなんていかが?






2013年5月22日水曜日

急に春っぽく

先週は急に暖かくなって、一気に春めきましたよね~(笑)。おかげで庭の草花も急に生き生きとし出しました。写真は庭に自生しているミント(はっか)です。爽やかな香りと冬の寒さにも負けない丈夫な草で今の時分はハーブティーに大活躍です。

ミントだけでもよいのですが、もう少しすると、いろいろなハーブが育ってきますから、お好みでやかんに入れて、一煮立ち、3分置いてミントティーの出来上がりです。朝毎日飲むと心が落ち着いて爽やか。ミントは一度植えると毎年採れるのでぜひお奨めです。背が高くなってたくさん茂ったら、刈り取って乾燥させドライミントにして使います。茶漉しに紅茶とドライミントの粉末を入れ、ミントの香りの紅茶なんていいと思いませんか~?(笑)

こちらは二年目のイタリアンパセリ。パセリは越冬しても通常は2年が寿命。この木はそのまま育てて、来年用の新しい苗もこれから植える予定です。こちらもたくさん茂りますからじゃんじゃんサラダに使って、余りは乾燥パセリにします。

つつじが満開になりました。ピンクの上品な花は、春のご褒美。庭には何本かつつじがあるのでこれからが楽しみです。

一気に満開になり、すぐに枯れ始めるモクレン。山に咲くこぶしと共に春の素敵な風景です。

子供たちが植え替えた花壇。今年のお花のチョイスは高二の長男。

白と赤のマーブルが中々にきれいです。

庭では水仙が満開。この時期にチューリップも咲きますね~。基本的に一度植えたらずっと咲くお花はとってもお奨め。球根なのでどんどん増えてお庭が賑やかになります。(笑)

すっかり大きくなった猫のレイ君。春のまったりとした暖かさはおもわずごろごろとのどを鳴らして目を細めたくなる季節ですね~(笑)

庭ではウドが食べごろです。てんぷらや酢味噌和え、ウドのきんぴらなんて美味しいんですよ~。この時期のウドは茎も芽も葉も捨てるところがありません。こちらも一度庭の一角に植えると毎年楽しめます。

写真は庭に自生しているフキと三つ葉。三つ葉は日当たりが苦手なのでフキの根元でたくさん茂ります。御汁の薬味に御浸しに大活躍します。もちろんこちらも一度植えると毎年楽しめます。

こちらの笹の葉のような植物はヒトビロ。北海道ではアイヌネギなんて呼んで、春の山菜の王様です。もちろん香りは野生のものに及びませんが、にらやにんにくのような使い方をすると料理がとても引き立ちます。お奨めの使い方は、醤油漬け。まずヒトビロをざっくり刻んでさっと油で炒め(炒め過ぎに注意)瓶に移してお醤油を注ぎます。1週間くらいで見事な香りのヒトビロ醤油の出来上がり!特にチャーハンに入れると最高です。(笑)

こちらは青フキ。大きくなる種類なので葉を払い茎を使って煮物やお味噌汁にします。
さてずいぶん遅れましたけど、ろそろ畑のシーズンです。 今年は何を植えましよう?