2014年9月8日月曜日

澄川の家 テクニカルセミナー

 
本日は、「澄川の家」にて新住協札幌支部さん主催の見学会を開催していただきました。週明けの忙しい、月曜日にも関わらず遠くは十勝、旭川、苫小牧、伊達から22名もの工務店や設計者の方々に来て頂いて、嬉しいやら緊張するやらで・・・(笑) 
 
まあ~その分、講演会では話せないお話しの数々。楽しい情報交換が出来ました。中でも、「1:こうすれば簡単22条地域の木貼り外壁!」や「2:内装制限って最高!」、「3:意外に簡単!一低層で軒高7mを超える裏技」、「4:300mm断熱で先張りシートを省く方法」なんかはみなさん随分と喜んでいただきました。やっぱ現場っていいもんですね~(笑)

ええ~っ!こんなにプロばっかりで緊張しています。

すぐにみなさんに質問攻めに・・・あんまり突っ込まないでくださいよ~(笑)

外部の140mm断熱に突入した「澄川の家」

M棟梁渾身のリアル模型300mm断熱です。
 
今日は最近よく聴く二人組。彼ら凄いです!

2014年9月6日土曜日

宮の森の家 布コン打設工事

 
布コンクリートまで完了した「宮の森の家」先日の雨で打設天端が荒れぬようにビニールで完全養生。アンカーボルトもトロが付着せぬように一本一本養生テープを巻いています。さてこちらは建て方が見えてきました。





宮ノ丘の家Ⅱ 根掘り視察

 
草刈りが終わり斜面の勾配が露わになった「宮ノ丘の家Ⅱ」。㈱剛建築工房のI所長と根掘りの攻略方法について考えています。斜度は最大30°+α・・・全員、本日よりさらに行いよく!雨よどうぞ降りませんように。

2014年9月5日金曜日

帯広も セミナー満員御礼!

十勝のみなさんありがとうございます。満員御礼!(笑)
昨日は帯広市でセミナー二日目。生憎の雨にもかかわらず60名の方々のご出席をいただきました。心より御礼申し上げます。また十勝2×4協会のみなさま、みなさまの心温まる歓迎の数々(笑)十勝がまた好きになりました。みなさんの素晴らしい技術と情熱で世界に誇れる「十勝の家」を作ってください。講演でもお話ししたとおり北海道の断熱はみなさんから始まりました!新たな視点でそれを見直し素晴らしいものづくりに高められますよう心よりお祈りしています。
 
 
当日は生憎の雨・・・果たしてみなさん来てくれるでしょうか?そんな不安が・・・

イベントを企画していただいた㈱北海道住宅新聞社の白井社長さん。

気がつけば満席。ありがたや!

みなさん真剣にお話を聞いてくれました。

講演の最後には新製品の展示説明会も。

2014年9月3日水曜日

セミナー満員御礼!


 




満員御礼!(笑)
本日は札幌で「断熱化と設備の選択」セミナー初日。ちょうどスティーベルさんのセミナーとかぶるのできっと30名くらいかな?(笑)と心配しておりましたら・・・なんと100席の会場にもかかわらず130名を越える方々にお越しいただきました。急遽、机が足らず後ろに座席を二列追加しての講演となりました。ご来場の方々も、工務店さん、設計者さん、各エネルギー事業者のみなさん、建材の生産者さん、消費者団体のみなさん、家づくりを考えている個人のみなさま、来期のご予約を頂戴したクライアントさんまで来ていただいて私自身、学びを深めるよい機会となりました。この場を借りて心より御礼申し上げます。さて明後日は帯広。十勝のみなさんどうぞよろしくお願いいたします。(笑)

2014年9月1日月曜日

澄川の家 建て方完了 即 断熱工事

ピッチを上げて進む「澄川の家」。建て方が終了し、ホッと一安心も束の間、M棟梁は間髪入れずに断熱工事を開始しました。「澄川の家」は二階の屋根全てが外張り断熱。室内から見上げると赤く美しい唐松の小屋組みが楽しめるように考えています。一般的には骨組みの隙間に断熱材を詰め込む方法を「充填断熱」といいますが、これだと骨組みは全て仕上げ壁の後ろに隠れてしまいます。それに対して外張り断熱は骨組みの外側に断熱するために骨組みは室内から眺める事ができます。最近は二階を居間にした間取りの要望が増え。屋根を外張りにすることで大きな居間に相応しい高い天井が簡単に出来るようになりました。

これは断熱の下地。この中に、20kg/m3の超高性能グラスウールが340mm入ります。

全て入った状態です。

その上にタイベックシートを貼り、通気垂木を打って野地板の合板を貼ります。

野地板を貼る前に仮置きした状態です。これから壁の断熱そして屋根の防水と進みます。屋根の形式は何回かご紹介している0勾配のシート防水です。冬の間中、屋根の雪を動かすことなく載せたままにします。その分構造的には強化してあります。このシート防水の屋根が良いところは、雨水や下水等の都市のインフラを必要としないことです。北海道に多いスノーレーンの陸屋根は 屋根の上で発生する融雪水や雨水を100%インフラに放流します。要はインフラの規模が大きくなりやすく、通常なら自分の敷地に落として浸透処理すべきものまでインフラ頼みとなりやすいのです。それに対してこの屋根は水平なだけで雨水が敷地に落ちるのは他の勾配屋根と同じです。自分の敷地さえあれば雨水処理に困らず都市インフラのない敷地でも自由に陸屋根が可能になる。そんな素敵な屋根です。
 
今日はグリンデイなんていかが(笑)
 

2014年8月31日日曜日

セミナーのご案内


9/2(火)札幌、9/4(木)帯広でセミナーを開催いたします。超断熱化によって建物の設備計画は驚くほど簡単になります。特に暖房設備はほとんど存在を消してしまう程です。また間取りやインテリアの可能性も大きく広がる意外な「断熱」の可能性について豊富なスライドを用いて解説させていただきます。どうぞたくさんのご来場をお待ちしています。
 

2014年8月28日木曜日

澄川の家 キッチンの打ち合わせ

久しぶりに登場のクリナップのI氏。今日は「澄川の家」のご夫妻と一緒に製作キッチンのお打ち合わせです。ちなみに昨年リニューアルした札幌のショールームのレイアウトやデザイン、展示はI氏の仕事。以前のショールームを知っている人なら分ると思いますが現在はまったく別物に生まれ変わってます。実はその功績が認められて、旭川、つい先日は帯広のショールームもリニューアルしましたとのこと。うーんさすがです!来月は帯広に講演会で出かけるのでぜひ見学に行こうと思います。さて肝心のキッチンなのですが、カバ材の厚板で作る方向で打ち合わせがまとまり、各種の機器やアクセサリーも決まりました。話は変わりますが、I氏の尽力で当事務所のキッチンはさまざまな形のものが最近は全てオーダー品になりました。対面式やアイランド型、コの字、コ+I等々様々なレイアウトが可能になるので台所の設計の自由度が飛躍的に高まります。LDK一体の大空間を好む北海道スタイルの間取りには特にキッチンのリクエストが多く。居間の家具のような扱いや調理以外にも色々なワークスペースとの融合が増えています。家庭事務のコーナーや手芸に工作。以前はなんとなく家の奥だった空間が家族にとって楽しい場に変わることは設計者として嬉しい体験です。
 
 
 
 
 


 

むやみに全商品を並べようとせずお奨めの商品を絞って展示することでたいへん見やすい店内。写真は調理器具とレンジフードのコーナー。
 
今日はTOTOなんていかが?少しだけ秋を感じます。
 
 



宮ノ丘の家Ⅱ 地鎮祭

本日は美しく晴れ上がった空の下、「宮ノ丘の家Ⅱ」の地鎮祭です。クライアントさんが最初にご相談に来られたのが2010年。紆余曲折を経てめでたく本日着工となりました。眺めは最高の敷地ですが、ちょっとユニークな地鎮祭。実は敷地が斜度30°の傾斜地なのです。地鎮祭は読んで字のごとく、宮司を招き祝詞(のりと)を奏上して地の神を鎮め、工事の安全と建て主一族の繁栄を祈るものです。もちろん地面の上で行うのが一般的ですが。今回は空中に仮設のステージを跳ね出し、まちに飛び込むようなドラマチックな祭壇を設けました。工事を担当するのは、㈱剛建築工房さん。「2007ニセコの家」、「2011宮ノ丘の家」、「2012前田の家」、「2013西野里山の家」、中でもニセコの家はクライアントさんの多くが訪れた経験をお持ちのはず。不思議な事に剛さんの担当した家たちは熱狂的なファンが多く設計者が同じでも、見学の指名をいただく事もあります。社長のMさんや、I所長、M主任のきめ細やかな仕事がきっとその理由なのでしょう。

うーん離陸しそうな感じです。

斜面に跳ね出された祭壇。

宮司さんもこんな眺めの良い祭壇は初めてとのこと。安全に気をつけてみなさん頑張りましょう!(笑い)
 
いやね・・・この家も想い入れ一杯!
今日は渡辺美里 「夏が来た」なんていかが(笑)

 
 
 

2014年8月23日土曜日

恵庭の家へ

 
今日は隣町の恵庭市で打ち合わせでした。半年振りに訪れた「恵庭の家」は外壁がいい色合いに変わっていました。南側の前庭には家庭菜園が出来ていて家族の楽しげな様子が伝わってきます。今年はたくさん採れたのかな?(笑)こんどお土産を持ってまたゆっくり来ます。

一番新しく建ったのに、なんだか妙に街に馴染んでいる感じがいいと思います。

南側の家庭菜園の様子。

ナチュラルに年を重ねた表情が半年くらいで出るところが気に入っています。
 
ちなみにこちらは半年前の様子。
 
今日はL.Fバンドなんていかが。
 

2014年8月22日金曜日

澄川の家 構造パース

従来は、設計者と棟梁の頭の中にしかなかった建物の骨組み。今や立体化して自由な方向から眺める事が普通になりつつあります。写真は、今回はじめてお付き合いするプレカット工場の最新版加工用CAD(材料を加工するためのプログラム)の3D出力の映像ですが、土台や横架材をピンク、柱を黄色、間柱を空色、筋交いを緑で示し一目で全体像が把握し易くなっています。

 
0勾配の屋根を外張り断熱し室内側から構造材をリズミカルに楽しめるように大梁と直交方向の部材は間隔を詰め、部材寸法を小さくしてみました。いよいよ週明けから建て方。今から楽しみです。
 
今日もBuzz Feitenで行きましょう!

2014年8月21日木曜日

宮の森の家 基礎配筋工事

みなさん、8/19の雨はひどかったですね、今年は全国的に大雨が頻発し特に西日本では死者まで出る大きな災害になっています。北海道もここ最近は、一端降り出すともの凄い量の雨が短時間に降るスコール型の天候に変わってきているように感じます。現在、基礎工事が進行中の「宮の森の家」の現場でも土の掘削終了後、雨に合いせっかく掘った地面に水が溜まってしまいましたが後日全てポンプで排水し砂利を敷き込んで基礎の鉄筋工事が始まりました。

基本的に札幌市内の旧国道5号線より山側は直接基礎に適した良好な地盤が多いです。「宮の森の家」の敷地も固く締まったシルト層。現在露出しているのが地山(じやま:もともとあった地層)。造成で盛り土するのは一見土地を使いやすくしているようにも感じますが硬く安定的な地山の上に不安定な土を置いた構造という見方も出来ます。数十年動いていない盛り土は信頼性が高く問題ありませんが、新たに行う盛り土の場合は固い地山まで杭や基礎を伸ばして直接建物の加重が掛かるように設計します。基礎下に砂利を入れる場合は後で下がる事がないように十分転圧し締め固めて地山と馴染ませておく事が大切になります。

緩い傾斜地のために基礎高さは二段階に切り替えます。理想を言えば傾斜地の勾配なりに基礎を作れると一定の深さが維持できてよいのですが、さすがに難しいので写真のように階段状に切り替えながら凍結深度を維持します。

明日は配筋検査。頑張るぞ!(笑)
 
今日はBuzzフェイトン!この調子で快調に行きましょう!(笑)
 

2014年8月19日火曜日

澄川の家 新しい外壁に悩む

 
みなさんお久しぶりでした。お盆は十分休めましたか?私は今年前半着工した家の書き残した図面をずっとまとめておりました。まあ~ものづくりですから毎年こんな感じです。(笑)

 その間に「澄川の家」の工程も順調に進み!と行きたかったのですが・・・そこはものづくり、毎度ながら全て順調とは行きません。(笑) まあその問題とはずばり「工期」。今回、初めて300mm断熱に取り組む ㈱飛栄建設のM所長の見立てによれば工期が明らかに不足気味。おまけに地域型ブランド化事業の補助金の申請期限等々を含めると、今から1週間くらいは巻きを入れたいところ。そこで外壁の仕様を変更する事を提案した次第。おなじみの押縁仕上げではなく、より簡単で、見栄えもよく、安価な仕様を考え中です。

写真は現場を担当するM所長。手前に見えるのは外壁の貼り方の実物大模型。地元で手に入りやすい材料を使って北海道の個性溢れる外壁の板貼りを試作中。最近、環境意識の高まりと同時に木製の外壁の要望が増えてきました。クライアントさんの中には、熱烈なファンもいてうれしい限りなのですが、そうした希望に答える為にも従来の貼り方の他に新たな木貼りに挑戦しようと思っています。

横に貼ってみたり・・・

たて、よこでリズムを作ってみたり・・・みなさん完成をぜひお楽しみに!(笑)
 
今日はゲットバックなんていかが、工期よ!帰って来い!そんな感じで(笑)
 

2014年8月8日金曜日

澄川の家 床下断熱工事

 
数日前、「澄川の家」では床下の断熱工事を行いました。写真は厚さ10cmのEPS断熱材です。この断熱材を防湿処理した床下に敷き詰めその上からコンクリートを打ってしまいます。こんな風に床下は完全に断熱された室内となります。

 
基礎をしっかり断熱する事で外気や土壌の温度に影響され難くくコンクリートの大きな熱容量を生かした床下空間が完成します。外断熱で大きな熱容量を室内側に開放することは温度変動の少ない穏やかな室内を生み出しますし、暖房も冷房も極小運転や時には間欠運転で十分になります。

2014年8月7日木曜日

宮の森の家 GL設定

 
無事着工した「宮の森の家」の敷地です。写真はGLの設定をしているところ。一般的に敷地が水平な平坦地の場合、悩む必要はありませんが、傾斜地の場合はどこの高さを玄関前に設定するかで後々までの家の出入りのし易さが決まってしまいます。従来、日本の家は住い手の健常期を想定した間取りが多く、高齢化や二世帯の使用を前提にした設計を取り入れる意識自体が希薄でした。スクラップ&ビルドを当然のように受け入れて来たライフスタイルや不動産価値を建物に薄く土地に厚く配分する日本独自の価値観も建物寿命を本来の耐久性よりも遥かに短いものにしてきました。要は日本において住宅は二~三十年で建て替えることが当たり前であり、高齢化による身体機能の低下や売却や譲渡により第三者が新たな住まい手になるというケースは想定外とされてきたのです。30年もローンを払って同じ期間、自分しか住まない(住めない?)家を延々と作り続けることなど続くはずもなく、世帯数を住宅ストックが上回ってもなお新築を作り続けなければならないのは、一つには世代を超えて住み継ぐことができる、まともなストックが乏しいことも理由の一つです。たとえば当たり前のようにコンクリートで固定的に作る玄関ポーチをあえて造らない。後に発生するニーズを見越してあえて作り込まないのも意外に賢い選択です。そのためには変更が困難な地盤の高さを計画当初からしっかり読み込んでおくことが欠かせないのです。「宮の森の家」では車寄せよろしく、屋根の下にカーポートと玄関を設け雨や雪に当たらずに車の乗り降りを可能にしようと考えました。車の出入りを想定した高さならば後にスロープに改造しても勾配が急すぎることはありません。