2024年12月14日土曜日

福井の家 2024.12.14の様子


本格的な降雪期に入る前に足場の解体が間に合った「福井の家」です。

南東側は3m以上下がっていますのでそこから見上げるとこんな感じです。

日射角度の低い冬向けの壁面太陽光パネルです。今の時期は午後3時で夕方の感じですから、南西側壁面の一番高いところが最も効率よく日が当たります。

通常であればそこを2階のLDKとすべきですが、隣家の壁が目の前に迫ってしまうことと、大開口を設ければその反作用として太陽光パネルに割ける壁面は減ってしまうので、南東側にLDK、南西側は大きな窓が不要な子供室とすることで必要な壁面積を確保しています。

物置とサービスヤードが見えます。

庇を伸ばす反面、その下のアプローチ壁面は敷地側にセットバックさせ、6mしかない前面道路幅員を少しでも広く使えるように考えました。


今日はジェフベック・・すごい







 

2024年12月7日土曜日

福井の家 2024.12.07の様子

 

本日の福井は雪。「福井の家」には薪ストーブの煙突が取り付けられました。

現場としては本格的な積雪期を迎える前に足場は解体してしまいたい。足場の上に大雪が降ると積もった雪を落とすのも大変、重たすぎる雪だと足場が倒れる危険さえ出てくる。

冬の現場を安全に運営するためには、天気をにらみながら、屋根屋さん、設備屋さん、太陽光パネル屋さん、シーリング屋さん、薪ストーブ屋さん等々に対して、順番に遅滞なく作業スケジュールを組めるか否か・・要は足場が必要な高所作業は忘れることなく終わらせておくことが重要。

仮にそれらがすべて完了し足場を解体できたとして、トラックに積んで帰るのだって積雪がないに越したことはない。「福井の家」の前面道路は6m。積雪を考慮するとむしろトラックには狭い。週明けすぐに足場を解体撤去し、今度はアプローチの建て方に移行するが雪が降らないことを祈るばかりである。
壁出しの断熱煙突。冬場に炎のある暮らしを!

室内では宇野棟梁が枠材や造作材の加工に入っている。写真は仕上げられた白樺積層合板の枠材。オイルで拭くだけで美しい仕上がりとなる、地域材仕様。最近、北海道の白樺合板は全国的にも大人気。海外からの引き合いも増えているそうだ。

元々は植林された松林を食い荒らす厄介者として盛んに伐採されていた白樺。その利用先は残念ながら主にチップ用途・・要は新聞紙やトイレットペーパーの原材料だった。

そんな白樺に光を当てたのが芦別に本社のある瀧澤ベニヤさん・・なんとも美しい合板に仕立て直された白樺の美しいこと・・当事務所の仕事では窓枠、上がり框、階段、建具枠、造作家具全般に広く使っている。中でもこの合板で作られるキッチンは住まい手さんに大人気。木目のキッチンはけして珍しくないが、写真プリントと本物は全然違う。

願うことなら・・いつまでも使えるといいなあと思う。
「芦別の家2019」


こちらは洗面化粧台の補強。40kg以上の二人用洗面器を壁付けする関係で壁の内部に24mmの厚物合板を仕込んでいただいた。壁の向こうはWCなので防音もかねて中間仕切り壁にもGWを充填しています。

うーん・・いいですねえ~



南幌みどり野0カーボンヴィレッジ2024.12.07

 

すっかり冬らしくなった本日の様子。工程的には屋根では板金屋さんが防水工事を、屋外では大工さんが外壁の付加断熱を、屋内では棟梁が充填断熱を行っています。

こちらは屋根の様子。スノーストッパールーフと呼ばれる無落雪屋根を施工しています。
この屋根・・意外にも雨が降ると屋根の高低方向に水が流れるのではなく屋根勾配の直角方向に水が流れます。

積雪に対して地域がたどり着いた結論が屋根は形を問わず、無落雪!

雪の落ちる屋根では安心な雪国の暮らしは実現しない。その分屋根には大きな雪の重量が掛かりますがその分、強度を割り増して設計しています。

こちらが加工済みの屋根材です。防水上、屋根の途中でつなぐことは好ましくないので、屋根幅と同じ長さの材料で加工し屋根を葺いてゆきます。

現場ではちょうど雪も上がり濡れることなく屋根の工事が進んでいました。

季節の変わり目に、忙しい合間を縫って来てくれる屋根屋さんは本当にありがたいです。

こちらは屋外の付加断熱の下地の様子。「南幌の家ZERO」では付加+充填で200mm断熱としています。但し、通常品の16kgHGではなく32KgHG。性能的にも従来品に比べて約10パーセント性能が上がっています。

高性能グラスウールの中では最も高価な製品ですが、大工さんの評判は上々。切断が非常に容易。きれいに充填できる。膨れすぎない・・道内のGWシェアNO.1のパラマウントガラス工業さんの製品ですが、今後の中心的なGWになりそうだなと思いました。

こちらは屋内の様子。うず高く積まれた大量のGWです。これらがすべて使われると思うと、あらためて断熱量の多さに驚きますが、その一方で、南幌で現実的に暖かで省エネな暮らしを実現しようとすると、けして多いどころかむしろ常識的な量だと思います。

今日は最近、製図の時によく聞いているGyoshiさん 最近流行りのギター女子なんですけど、動画の音がよいのと原曲に対するリスペクトが感じられて大好きです。今日はラリーカールトン。もちろんいいす・・