11/3(日)はクライアントさん一家と旭川家具の老舗、匠工芸さんへ、この季節の道北の風景は日本っぽくない。北欧や北米からの観光客の多くが親しみを込めてリピーターとなるのもそんな理由が多いと聞くし、より温暖なアジア地域の人達にとっては明確な四季が楽しめて雪も降る道北圏はきっと楽しみが尽きないのだろうと思う。
自分と匠工芸さんのお付き合いも30年近くになる。旭川での勤め人時代、1件目の勤め先から2件目のアトリエ系事務所に転職した。その時にその事務所で取り組んでいたのが工場と当時の社長のご自宅。
酷寒の冬、高い品質の家具を作るために、工場内は全て床暖房として計画された。
サッシが結露するのを防ぐために、暖かで伸び伸びとした吹き抜けのエントランスを計画するために開口部は全て木製サッシと複層ガラス。
当時、久保木工の木製サッシNTシーザーシリーズは道内最大の生産量を誇っていた。枠材は今は貴重品となったエゾヤマザクラ。小樽のような海沿いの街では磯船にも用いられた水に強い広葉樹。
カラマツ林の中に佇む、当時の社長(現会長)の自宅。家具の作り手は自身の工房の前に住むことが大切という考え。30年を経てただただ美しい。
美しい、籐の背もたれを使った新作。座面は皮革。
抜群の耐久性を誇るペパーコード(紙製テープ)による座面と軽さにこだわった新作。極限まで肉抜きされシンプルな架構とされたフォルムが美しい。
背の快適さのみならず肘置きを重視するのも”匠工芸”のダイニングチェアの愛すべき特色。
匠工芸とは?
今日はモーツァルトですね~素敵な風景に!!