本日は10:30より三津橋産業さんで宇野棟梁と松田社長も含めプレカットの打ち合わせ。加工図担当のKさんと材料担当のKMさんも交えてガッチリ打ち合わせを行います。
理由はシンプル・・普通の四角い家と違ってぜんぜん難しいから/笑
「福井の家」の屋根はユニークなバタフライ型。限られた面積の中で最大の容積を狙う際に使うことが多い屋根型です。
初デビューは2018年の「南幌まちなかの家」。当時、南幌町のみどり野地区に売れ残っていた約700区画の宅地販売を通して子育て世代を呼び込むために、地域の工務店と建築家がコラボレーションした北方型住宅のモデルタウン「南幌みどり野きた住まいるヴィレッジ」。当事務所もアシスト企画さんと組んで建設したのが「南幌まちなかの家」でした。
2018年竣工「南幌まちなかの家」施工:アシスト企画、撮影:山本亜耕
想えば・・当時、敏腕営業レディーから社長に就任した柳さんの目指す「売れる家」の要求は正直・・高かった/笑。女性特有の細やかな視点で、「山本さん、これからは共働き社会だから特に田舎は車二台分カーポートがほしいですね、子供部屋は小さくてもいいから楽しい工夫が大切、育メンパパには助けてほしいけど子育てに向き合うママに優しい間取りじゃないとね・・家は仕事場でもあるのだから等々・・」日々、営業を通して得た貴重な知見を授けてくれました。
でも社長、それを全部入れて設計したらすぐに40坪なんて超えちゃう。住宅以外にもBBQや洗濯物が干せるテラスも欲しいし、カーポートだって二台分なら9坪(18畳)は必要・・それから逆算すると・・住宅は30坪が限界・・昔の、”家は40坪”時代が懐かしい/弱音
そんな時に閃いたのがバタフライ型屋根でした。
こんな風に屋根なりに室内を作れば、あーら不思議・・LDに吹き抜けもできるし、3畳の子供部屋だって上に同じ広さのロフトがあれば”合わせ技6畳”の楽しい空間。ロフトに窓なんか付けてあげたらきっと気持ちの良い空間になるはず・・おまけにこの屋根型、自然に無落雪じゃんね/笑!!
まあそんな理由で加工図担当のKさんからは質疑が山盛り、現場担当の宇野棟梁もニヤニヤ。打ち合わせは白熱し・・終わったのはお昼休みに食い込んでほぼ12:30。みなさまごくろうさま、貴重なお昼休みにすいません。
実際に自社の加工機や材料の特性を考慮すると次々に浮かぶ疑問の数々。それを早い段階で白日の下に晒し、全員共有の元、早期解決するのが打ち合わせの目的。
宇野棟梁からは建て方(柱や梁の組み立て)時に順々に材料が組み上げられるように1階の材料に2階の材料を混ぜない事、どこの部品なのか分からなくならぬように木口に位置を明示すること、その部品がないために現場がストップしないように鍵となる材料は最初に現場搬入すること。使い回しの利く予備の材を若干余計に見ること、仕上げで見える構造用合板の印字は予め消してから搬入すること等々・・細かな注文が出ました。
本日の打ち合わせ内容を元に再度図面を修正して加工に入ります。
韓国のアイドルはある意味アスリート。ボラの歌は凄い・・