「宮の森の家Ⅱ」にBELSの評価書が届きました。
想えば2009年竣工の「銭函の家」から数えて35棟目の300mm断熱の家になります。
一次エネルギー(化石エネルギー)の削減率は国の省エネ基準に比較して-39%です。ブログをお読みの方の中には意外に思われる方も多いと思いますが・・現行の国の省エネ基準(2016年基準)はまだ義務化されておらず、そもそもの目的が法制化ですから「最低限の基準」を指したものに過ぎません。
つまり21世紀に実際に必要になる北海道の住まいの性能とは? これらの最低限基準をクリアすることは当然として・・世界的+長期的な視点でどれだけ性能を上乗せすればよいか?を作り手と住まい手に問うているのです。
そうした理由から・・例えばパリ協定の削減目標を見てみると、2030年度までに家庭部門は2013年度比で39%のCO2削減が日本の割り当てとされています。
今さら聞けないパリ協定(経産省/資源エネ庁HP)
特に再生可能エネルギーに対する高い潜在性が期待されながら、依然、暮らしのエネルギーの大部分を化石エネルギーに頼っている北海道においては、一概に「省エネ」と言っても・・いったいどこに視点を置くのかでその目標は大きく異なってきます。
「宮の森の家Ⅱ」では2030年度を期限とするパリ協定の目標である2013年度比CO2-39%削減を一次エネ(化石エネ)に置き換えて設計する上での目標としました。
今日はSteve Winwoodなんていかがだろう