昨日は冷たい雨の降る一日。したがって空の下の作業は難しいので屋内の解体工事です。「桂岡の家」は人が楽に入れる高さの高基礎になっていて、中からは1階の床の裏が丸々見上げられる状態です。きっと当時も寒かったのでしょう。かなりの量の断熱材を用いて当時なりの断熱改修をした痕跡が見られます。
こちらが天井から降ろした断熱材。これだけの量を使っても床の冷たさが解決しなかった理由は気密不足。どんなに高価な断熱材を用いても最低限必要な気密を確保しないと断熱材の能力を引き出すことは困難です。
基礎の中を車庫や物置として使うために束は用いていません。それを可能にしたのが軽量溝形鋼による大引き。当時では珍しく90cm間隔で床を支えています。事前の現況調査でぜんぜん床が狂っていない理由がよく分かりました。これなら確かに凄く丈夫です。
こちらがその現状を図面化したもの。そもそも新築時から気密が不十分なために、その後の断熱改修も使った断熱材の量に比べると効果はかなり限定的だったことが伺えます。
今日も冷たい雨の日・・地域によっては雪が降るそうです。みなさんもGWは気を付けて!
今日の製図のお供はカーペンターズ。