本日は「野幌の家」の気密測定の第二回目。本日で最終的な建物の気密性能が確定します。まずは機械を回して測定開始、家全体で31cm2。悪くはありませんがいまひとつな感じがして家中を探した結果見つけました。 原因を見つけて処置した結果が上、25cm2まで改善してC値は0.2cm2/㎡。平均的な300mm断熱の値となって一同安心しました。さてどこが漏気を起こしていたかは下記をご覧下さい。
こちらは2階の片引き戸。見ての通り可動障子がレールの上にしっかり載っていません。方立てとの隙間がわかるでしょうか。ここ漏気の原因。恐らくサッシ屋さんが障子を建て込んだ時にしつかりレールの上に戸車を載せなかったのが原因でしょう。本来YKK430ファミリーの大開口スライディングは引き戸の仲間ながらもの凄い気密が出るはずですから、なにかおかしいと感じていました。
こちらは上部の召し合わせ部分ですがこのクリアランスが本来です。
室内を正圧にすると室内の高湿な空気が外部に逃げて、外気で冷やされたトリプルガラスの表面で結露します。明らかに召し合せ部分の気密がおかしなことが分ります。
気密試験は断熱の完成度にとって欠かせない気密性を確認する唯一の方法です。最近では試験ナシの断熱気密住宅という考え方がどんどん時代に合わなくなってきていると思います。従来のようにビニールを使っているから、合板を貼っているから、サッシが断熱気密サッシだからというのは充分な理由とは言えません。実際にわずかなサッシの不具合を発見した記事を書いたのはそんな理由からです。ぜひ気密試験を丁寧に実施してほしいと思います。
今日はかなりハードにポールギルバート
・・今年中に竣工引渡し後2軒!がんばれ~(笑)のハイテンションを込めて。