10/28、29の見学会にはたくさんの方々に来ていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。「北海道に合った間取りを今一度見直してみたい。」そんなことを考えながら始めた「西野まちなかの家」の計画でしたが、土間玄関と家庭事務室そしてLDKとの連続に新たな可能性を見出だした仕事となりました。
暖簾により柔らかく仕切る予定の土間玄関とLDK。ついにLDK-土間玄関-家庭事務室が一体的空間になり回遊動線で結びました。
北側敷地なので建物が道路側に近付き、その道路の反対側が南面する敷地条件。方位も40°以上振れているので、大開口部は袖壁付きの大きな庇を掛け西日の侵入に配慮しました。また隣家の視線から居間を守るためにもこの袖壁は有効でした。居間の前の木製デッキの上には住い手の要望による伸縮式のオーニングを取り付け、デッキの上のアクティビティー(さまざまな活動)の質が上がることを意図しました。
すっかり定着した、火口は背中、流しが正面というレイアウトの対面キッチン。冷蔵庫スペースの隣に食品庫を取るのも非常に使いやすくてキッチンが片付くと好評です。
こちらは家庭事務室。住いは主婦にとっての仕事場でもありますから、こんな風にPCやプリンター&FAXが使える空間が最近は特に必用になります。学校や保育園から来る連絡や確認事項も手渡しのプリント等からPDFやホームページ上のダウンロードにどんどん変わりつつあります。回覧や既読の確認も従来の判子から確認メールの送付やソフトによる自動化に変わって行くことでしょう。既にスマホやタブレット端末なしでは日常のコミュニケーションにも不便を感じる今日この頃。住いにとってもこうした新たに生まれた必要性に対する答えが問われる時代となりました。
白樺の木肌が美しい階段。
二階の吹き抜けから見下ろしたLDKの様子です。
道路に近い玄関は連続する独立柱が穏やかな目隠しになります。
さて今日はこれからお引渡し・・
今日はAndrea Motis なんていかが