2017年4月19日水曜日

青森に渡ったパッシブ換気の家 その2

先日もブログにてお伝えした青森の工務店、建築工房クームさん。完成したパッシブ換気の家を見せていただきに一路、青森へ・・・まだ北海道新幹線に乗ったことがなかったので今回は鉄路にて出張となりました。

出来立てほやほやの新函館北斗駅から新幹線へ

内部は落ち着いた内装と間接照明

早い、早い、そして静か あっという間に七戸十和田駅へ

クームさんのお車でまずは社屋へ

まだ新しい社屋にて、昨年の札幌視察からパッシブ換気の家の完成までのお話しをお聞きしました。色々とたいへんだったそうで・・・まあ~そりゃ~そーですよね(笑)

早速、工事中の現場を見せていただきました。屋根を外張り断熱して構造を顕しにして見せる手法や各部の納まりに見覚えのある雰囲気が感じられて、真似されているというよりも作り手のリスペクトを感じて嬉しくなりました。

現場がもの凄くきれいだったのもびっくりしました。何気ないことですけど、どんなに経験を積んでも大切なことです。こういうことがなかなかできないんだよね~。クームさん偉い。

完成現場も見せていただきました。三角屋根の多い住宅街の中に異質な四角い箱が目に止まりました。シンプルにまとめた分、目を引く新しさというのでしょうか、そんな違いを感じました。普段仕事をしている北海道では四角い陸屋根の風景が珍しくありませんが、屋根が当たり前の中にある陸屋根は特別な存在に見えます。

排気動力を補うために煙突型の排気塔を使っていて外観上のポイントになっていました。

窓が壁より引っ込み、陰影を作る感じとか、西日を遮るための袖壁付きの庇、写真では分りませんが夏場の日射遮蔽を行う外付けブラインドを窓上に隠してスッキリ納めたり・・・頑張っていますね~(笑)

北側には給気塔が二本。きれいに断熱されていました。

二階の吹き抜けから居間を見下ろしたところ・・光に溢れる空間は北国青森でもきっと喜ばれることでしょう。

床は白樺のヘリンボーン手間が掛かっています。

お忙しいところご案内いただいた沢目社長。その積極性とやってみよう精神の豊かさには私もすごく刺激を受けました。北海道の技術を大切に使ってくれるその人柄やさらにそれを進めて青森独自のものにして行きたいというお考えには大いに共感いたしました。これからどんな風に進化して行くのかとても楽しみです。私も負けぬよう精一杯精進しようと心を新たにしました。
 
またこの場をお借りして当日ご同行いただいた、東北住宅新聞社の紺野編集長、株式会社マツナガの松永社長にも心より御礼申し上げます。久しぶりにお会いできて未来につながるお話ができました。これからは東北の時代ですよね~(笑)
 
厳しい工期の中で見学を受け入れてくれた大工さんたち、ほんとうにありがとうございます。みんななかなかやるね~さすが!みなさんの頑張りを、帰って地元の棟梁たちに伝えます。
 
設計や営業そして説得力あるパンフを作ってくれたみなさん。受注の成功とみなさんの地域にワクワクする新たな住いが増えることを祈っています。これから出会う末来の住い手さんを喜ばせてください。みなさんの活躍をいつも応援しています。
 
今日はクラプトンなんていかが https://www.youtube.com/watch?v=kntzQiaFzOQ