先週、ニセコの家Ⅱの建て方が始まりました。羊蹄山の麓で小さな家は見る見る出来上がって行きます。それにしてもニセコ晴れ!現場で働くのはとても気持ちのよいものです。
写真は床下暖房の配管。ウエルドメッシュ(金網)に安価なO2ストップ管を番線で固定して簡単に現場製作してしまいます。従来は床の上に高価な放熱器を置く設計でしたが、最近の傾向は基礎断熱した床下空間を積極的に暖房空間として活用することで床上の放熱器を不要とするものです。床下に熱源を広く薄く分散させることで、床下のコンクリートの潜熱除去(乾燥)を季節を問わず行うことが出来ます。例えば夏季に床下をほんの少し加温することで露点をかわし(カビの発生を抑え)同時に床下の乾燥を促して、結露の本番、冬に備えます。
JAS認定品の構造柱であることを確認します。近年は輸入材、特に旧東欧の国からの輸入材が増えました。森林大国の北海道ですが地域材がもう少し地元に流通できるような工夫を提案できないものか思案しています。
梁、根太の天端を揃えた剛床工法はすっかり北海道に定着しましたが、重量のある厚物合板の取りまわしの際、高所でも大工さんたちが安全なように梁のピッチは極力半間(約90cm)以内としそれに直交する根太は20~45cm以内で梁に落とし込めるようにしてあります。従来は10cm角の角材を約90cm間隔に入れる工法でしたが、羽子板ボルトの省略と早期の足場確保のために最近ではこの方法をよく使います。
羊蹄山を背景に根太を固定するM職長。設計者としての図面の改良はこうした現場の声を即座に図面にフィードバックすることで行っています。大工さんが安全に効率よく作業できる構造図を描くことも大切なことですよね。
今日は星野源くんのSUNを女性ボーカルで