0勾配の屋根をシート防水で作れるようになって設計可能な空間は大きく広がりました。厳しい気候を有する地域であればある程、信頼できる工法の確立と設計の自由度は比例します。
「平和の家」の建つ札幌市の西区平和地区は市内屈指の豪雪地帯として知られています。また山側のために中心部と比べると冬場の気温も2℃以上低いのです。一方古くから開発された住宅街であるためにかなり建て込んでおり屋根の雪はどの方向にも落とせません。そこで約半年間、積雪させる(載せっぱなし)ことを前提に屋根のデザインを建て主の要望に沿ってまとめる必要がありました。
クライアントさんのたっての要望で二階の大部分をロフトにするべく、片流れと部分的に0勾配の屋根型を選択することとなりました。そのままだと屋根の雪が北側に滑り落ちてしまうので、シート防水の屋根に雪止めを取り付けます。水だけは流れ雪は残るように列には隙間を開けて配置します。
本日はからりとした秋晴れ。屋根の上も気持ちがいいものです。
こんな風に木の下地をシートで包んで作ります。
見ているとなんだか折り紙のような感じ。接着液と工業用のドライヤーを用いて見る見る張り上げて行きます。
うーん今日の空は青かった。
https://www.youtube.com/watch?v=PliBCsWMyBU