建物本体の基礎は建て方が可能なところまで到達した「宮ノ丘の家Ⅱ」。後は建物の両袖に当たる部分の土止め擁壁工事です。敷地が全て急傾斜地のために建物を道路から3m離しその間を埋め戻す事でかろうじて建物の前に水平な地面ができます。その地面が出来ないと材料の荷下ろしやゴミ箱の設置が出来ません。傾斜地に建物を計画するということは、平地とは異なり敷地の周囲の利用が大きく制限されます。
土止め擁壁を縦にニ分割して道路境界線と擦り付けます。レベルを覗くI所長の下の地面も人工埋め戻し地盤です。工事中に一気に道路までコンクリートを打つ方法も検討しましたが、もし地盤に崩れ等が生じた場合にダムとなる建物本体が完成していないと難しいのでは?との判断で道路との接続部分を後施工としました。
25cm厚の擁壁で隣地に土砂が流れるのを防ぎます。
道路面から見ると通常の二階建て足場ですが、下から見上げるとほぼ4階建て弱の足場高さとなります。いよいよ土台敷き、完了後は待ちに待った建て方開始です。