澄川の家の敷地は非常に水はけの良い火山灰地層。地熱で外気を暖めて室内に引き入れるアースチューブを敷設してゆきます。ちなみに地下水位の高い敷地ではアースチューブに限らず管を埋設して何らかの工夫をする際には細心の注意が必要です。どんな敷地にでも可能な方法ではないのでまずは敷地の状況をよく観察して判断する事が大切です。土が乾燥していても、外気と管内の温度差によっては内部結露も考えられます。そこで浸透枡や点検口を設置して管の内部の健康診断や必要とあらば洗浄がいつでも可能なようにしておきます。
ピンク色に見えるのは外貼りした断熱材の隙間にウレタンを注入したところ。乾いたところできれいに削り取って左官屋さんに渡します。
通常、北海道では外貼断熱材の仕上げは基礎の周りを埋め戻した後、一番最後に行います。基礎の保護モルタルは土の上だけで、土中の部分は断熱材が直接土に触れています。しかし近年は北海道といえども温暖化の影響でシロアリの被害が聞かれるようになりました。そこで「澄川の家」では設備屋さんの配管が終った後に左官屋さんが断熱材の表面と天端を樹脂モルタルでしっかりコートしてから土を埋め戻す事にしました。この後建て方が始まると1階の床組はホウ酸処理の予定です。
今日は懐かしめでABBAなんていかが!