久しぶりに訪れた「屯田の家」。外壁がいい具合に味わいを増していました。写真は南側からの写真ですがパッシブ換気用の塔屋が印象的なシルエットです。ご主人曰く「とても暖かく、燃費は竣工一年目にも関わらず良かった」とのこと。一方で0勾配屋根の落水対策の宿題もいただきました。実は最近取り組んでいるこのシート防水の0勾配屋根。先輩から教えていただいたものですが、周囲が建て込んだ敷地でもメンテナンスが欠かせないスノーレーンと違って簡単に雪の落ちない陸屋根が作れます。見た目は陸屋根なのに軒から雨水が落ちるところはまだ建て主さんたちも見慣れないらしく、「もう少し奥に落ちるようにできない?」等々いろいろと落水地点のリクエストをいただきます。対策は屋根の上に簡単な堤防を追加したり、必用とあらば樋を入れたりと屋根面の水路(みずみち)を調整して対処しています。でもこの陸屋根、屋根面に雨水を集めるドレーンがないためにメンテナンスはとても楽ちん。ドレーンが凍ったり詰まったりすると屋根の上で雨水が溢れて悪さをしますから従来は電気を食うドレンヒーターが欠かせませんでした。そんなところもこのテーブル状の屋根なら安心です。まだまだ新しい屋根形式ですがいろいろとノウハウを集めて北国の新たな屋根としてもっと育つといいと思います。
今日はパリスマッチなんていかが https://www.youtube.com/watch?v=grfr3IrdlGA