読んで字のごとく「外貼り断熱」とは柱の外側で断熱することを言う。そんな説明が一目で分る図と温度分布を示すコンター線(本来は等値線という意味だがこの場合は等温線)図。当然ながら壁の部分、部分で温度差が極端に大きい壁構造は躯体内の結露やカビ、室内の温度差等の問題を起こすことも多い。
実際の工事の様子。断熱材受の木材の上まで熱が逃げにくいように正方形に切られた断熱材で覆っている。
室内は柱、梁が全て顕しとなり経年劣化の監視やさまざまなインテリアが可能になる。
よく断熱って「外貼」がいいのか?はたまた「充填」がいいのか?要は「ボード状」がいいのか?やっぱり「繊維系」か?で作り手の中でも意見が分かれる時がありますよね~(笑)みなさんはどっち派でしょう?実は私の地元の北海道では圧倒的に繊維系(充填主体)を使ったほうが一般的でリーズナブルなケースが多いんです。外貼派はちょっぴり高級なイメージでしょうか?しかし両者を比較するととっても面白いんです。写真は13.5cmのフェノールフォームを用いてグラ...スウール換算で30cmの外貼りと同じ性能にした外壁の計算書です。平均熱貫流率(U)は0.135W/㎡Kで前回の30cmグラスウールバージョンのU:0.127W/㎡Kとそれほど大差はありません。しかし繊維系と比べて壁を構成する積層数は2層も少ない7層とぐっとシンプルになります。理由は形状安定性に乏しい繊維系は充填するための「あて」(下地)が欠かせないのに対して硬いボード状の断熱材はそうした下地を大胆に減らせるからです。当然ながら熱橋は減少しコンター(等値)線も繊維系に比べて穏やかになります。なによりいいのは、性能追求型の人は柱間にグラスウールを充填すれば簡単に40cm断熱が出来ますし、このままでよいという人は本格的な真壁に挑戦するのもいいですし、大胆に骨組みを顕わしながら地元特産の○○材をアピールしたい!なんていうニーズもOK。性能もよくて、構造はシンプル!いろいろとアレンジの自由度も高いなんてことを考えると外貼りってとても魅力的です。まあ数少ない難点は材料が高価なことですけど...ぜひ全国の意匠屋さんに取り組んでほしい素材だと思います。
*注:実際の断熱受下地は柱と直行方向に入るが平面では表し難いので計算書のようにアレンジし断面形が見えるようにモデル化している。実際は450mm間隔の間柱は無く、90cmごとに柱のみが立つ構造となる。(室内写真参照)
*:解析:(有)タギ建築環境コンサルタンツ
今日はやっぱROCKですわ~アブリル!なんていかが?(笑)
むっちゃ!縦のりでっ!
*注:実際の断熱受下地は柱と直行方向に入るが平面では表し難いので計算書のようにアレンジし断面形が見えるようにモデル化している。実際は450mm間隔の間柱は無く、90cmごとに柱のみが立つ構造となる。(室内写真参照)
*:解析:(有)タギ建築環境コンサルタンツ
今日はやっぱROCKですわ~アブリル!なんていかが?(笑)
むっちゃ!縦のりでっ!