2013年6月13日木曜日

これは面白い事に!幸せな札幌キッチン事情

すっかりブログでおなじみ、クリナップ㈱の石川氏より「新たなスペースが出来ました!」のお知らせをいただき、行ってまいりました。3年前に同僚建築家から紹介していただいたことがきっかけで、氏とのお付き合いも気付けばあっという間の3年間。地域の材料や技術を掘り起こし、建築のデザインとして市民に発信することをテーマにさまざまな分野の試みを紹介してきましたが中でも、地元の白樺を用いた美しい合板によるキッチンの製作に始まり、北海道で一般的な間取りであるLDKの大空間を使った各家庭専用のキッチンデザインは、今やクライアントさんから石川氏の逆指名をいただくまでになり大成功を納めました。従来はショールームを舞台に規格品を大量販売するイメージが強い大メーカー。良くも悪くも70点の商品をいかに流通させるのか?といった基本戦略に囚われすぎることなく一点ものを作り込むという、大企業が本来不得意とする分野に新たな需要を見出しています。

足回りのステンレスの巾木加工や内照式照明のセンス。床は無垢の北海道産ニレ材のフロア。

ゼブラウッドの突板で作られたニッチにLEDの極小ダウンライト。

調度品のセレクトや照明の入れ方も石川氏の提案が生かされている。

北海道産のカバとスプルスを用いた框(かまち)扉のサンプル。

通常どうりショールームではメーカーの規格品のラインナップを扱っているがこちらのスペースでは基本的にスペシャルなものが主体。

白樺合板の扉の見本も様々なものが用意され、ご当地グルメならぬ北海道スタイルのオリジナルキッチンを作ることが出来る。当然ながらこうしたスペシャルな要望に対応できるのは東京以外は現在、北海道支店のみ。良質な地域材や地元の美しいステン加工の技術を用いた世界に一つだけのキッチンをリーズナブルに作ることができるということなんです。美味しい食材に溢れる北海道だからこそこんな選択肢はとっても魅力的だと思いません?(笑)

旭川で加工された扉の彫りこみ引き手。

端部加工の種類の他に表面の仕上げにもバリエーションが。

ペーパーウッドをルーターで彫りこんだ扉の見本。彫りこむ位置や形状で挟まれた再生紙の緑の模様が様々に変わるので面白い。たとえば家中の家具や階段、枠回りとコーディネートすることも可能。デザインの可能性が色々と広がって楽しい。

地元のカバやナラ、タモ材で作った扉のサンプル。

見慣れていても、身のまわりにはほとんど使われてこなかった白樺。色は塗装すると赤味が穏やかです。派手さは少ないものの毎日使うカジュアルな材料としてはその分空きも来ません。なにより北海道っぽくてよいと思いませんか~(笑)

その名も「札幌キッチンスタイルラボ」

まだほとんど出回っていない国産の4点レンジ(但し魚焼き器はナシ)

ドイツ製の高級水栓メーカーであるグローエがずらりと並んだ一角。お洒落なアクセサリーやハイセンスなガラス棚等も実物を見ながらチョイスが可能。



こちらは天板のステンレスのバイブレーシヨン仕上。傷が目立ちにくくお薦め!一時の人工大理石人気も一段落し、近年は耐久性に優れるステンレス天板の人気が高まっています。確かに一生ものですよね~(笑)

光り方が穏やかで安っぽさもなし。ヘアーラインに飽きた方はいかが?

地元の加工業者が鏡面の水準まで磨き上げ曲げ加工したトレイ。

うーん!さすがクリナップさん。これから北海道のキッチンは凄く面白そうですよね~(笑)。たくさんの地元の素敵な材料や技そしてセンスで素敵なキッチンが生まれるといいですよね~。さて次はどんな仕掛けを考えようかな~(笑)

今日はクリスブラウンなんていかが?かなりマイケルの影響を感じるクリス。歌も上手だけどダンスも上手い!PVの中で寿司をつまむ中国系アメリカ人の豊かさに今の時代を感じますよね~。