2013年6月14日金曜日

屯田の家 柱状地盤改良工事

本日は、「屯田の家」の杭工事。一般的なRC杭、砕石杭、そして柱状改良と様々に方法論を比較した結果。柱状地盤改良を選択しました。屯田地区は表層地盤が軟弱であるばかりか、建物の重量を支えられる固い地盤が地表から10m下にしか存在しないために基礎の設計はいろいろと悩むところです。3年前の「南あいの里の家」の時はさらに条件が厳しく硬い支持層は地表から15m下でしたがその途中にかなり固い地層もあるので砕いた石を圧入して地盤を増し固める砕石杭を選択することができました。しかし今回は10m下の支持層までの間に中間層がほとんどなくRC杭か柱状改良かで悩みました。

オーガー(ドリル)で掘った穴にセメント固化材を注入し水を加えて攪拌し地面の中に硬いコンクリートの柱を多数作ります。

手前の風船のように膨らんでいるものはなんと掃除機。セメント固化材を投入する際にセメント粉が飛んで敷地周囲を汚さないよう配慮です。

写真は土中でコンクリートを練り上げているところ。

写真は軟弱な粘度。穴の中からこうした軟弱土を排出し前述のような硬い柱状のコンクリート地盤に
置き換えてゆくので柱状改良と呼ばれます。