2012年5月15日火曜日

キッチン好きですか?その3

キッチンってやっぱ人気ありますね~(笑)。みなさんたくさんお読みいただいてありがとうございます。今後も特集続けますね~。
最近は圧倒的な対面型ニーズの影で従来の外壁側を向いたI型レイアウトを上手に生かす方法もいろいろ提案しています。写真は「北25条の家」のキッチンを居間から見たところですが、向かって左側のTV設置スペースに連続して4人掛けのテーブルが作りつけられています。TV設置スペースが主婦の背中と食品庫(冷蔵庫)を適度に隠し、機能エリアをバランスよく配置することで、広がり感が魅力の反面、ごちゃっ!とした印象に陥りやすいLDKの空間を交通整理しようと考えました。ここでもTV設置スペースと食卓の周りには回遊動線を引き込んでいます。また家全体の規模が30坪を下回る「北25条の家」においては空間の広がりのための演出は欠かせないものでもありました。

TV設置スペースの裏に回りこんだところ。突き当りにはテラスに出てゆく扉が見える。冷却調理やゴミの一時保管、季節のよいときには、家族揃ってテラスで取る食事といったように、キッチンに併設する半屋外の空間があると暮らしが楽しくなります。

こちらはTV設置スペースの真裏。食器棚と機器カウンター、カウンター下には分別ゴミのコンテナが格納できるようにオープンな作りとしています。

こんな風に台所と半屋外のスペースが連続しているとキッチンを中心にいろいろな使い道が見つかります。みなさん最近は食品の保管ってほとんど冷蔵庫ですよね~。こんなテラスがあるとたとえば釣りやキャンプに持ってゆくことの多い、クーラーBOXを二つ(お肉+お魚用とお野菜用)出しておくと、冬場は電気代いらずで屋外で食品の貯蔵ができます。エネルギーのお話しをするとすぐに冷暖房のことをイメージしがちですが、半屋外の空間と季節を上手に使って冷蔵庫の負荷を減らすのも賢い省エネといえます。

テラスの奥行きは約2mくらいあると、食品の保管以外にも洗濯干しや食事(呑み?/星を見上げながら)、風呂上りの夕涼み、調理(漬物等々、お魚の一夜干し)に使えます。屋根があることも大切です。いつもお話ししているように調理台そのもののデザインや機能性も大切ですが調理に関連してさまざまに発生する事柄が家の間取りと絡みながらシンプルに解決できているか?そこが毎回ながら悩みに悩むところでもあるのです。

そんな意味でもよいキッチンとは?

もちろん各家の主婦の好みもさることながら、調理スペースの周りにそれらと関連し補助する空間をいかに工夫して設けているか?家事労働の味方として無理なく無駄なく日々家族の笑顔を生み出せているか否か?そんなことをいつも考えます。

今日はJ.フィッシャーのギタ-なんていかが?