2012年3月6日火曜日

建築ジャーナル

建築ジャーナルの2012年3月号に特集として掲載していただきました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

 特集:「建物修復に力を入れろ!」の中で「西岡の家」の事例とともに建物の熱環境の大切さをお話させていただきました。ご興味のある方はぜひご覧下さい。

建築ジャーナルHP http://www.kj-web.or.jp/

震災以降、建物の基本的な要件を見直す必要を強く感じます。

 耐震性は予算の多寡にかかわらず、建築全てに求められる要件です。しかし今後は省エネとかCO2の削減とか環境負荷の低減を言うより前に建物本体(パッシブ)の熱環境の整備を大切にしてほしいと思います。その理由は前者が災害時の一瞬の力に耐えるための備えであるのに対して後者がその後必ず訪れるであろうエネルギー途絶に対する備えだからです。

 大切なのは、とりあえず建物さえ壊れなければ、エアコンやストーブに頼らなくても、熱中症や低体温症を免れる設計思想に今後は改めてゆく勇気を持つことだと思います。

 まだまだ社会的には、断熱性は寒さに対する欠点対応に位置づけられ、その地域の年間平均気温に対して最低限行えばよいとの認識が一般的でしょう。しかし普段からエネルギーを食う設備ではなく、むしろ建築を最大限(災害時にあわせて)設計する事を震災の教訓から学ぶべきだと思うのです。そうすれば平時は、やせ我慢せずとも大きな省エネが可能ですし、非常時には安全な避難所として役立ちます。こうした意識の改革は作り手である私たちが謙虚に今までの姿勢を反省し自ら正すべき事柄だと思います。

これからは耐震性とパッシブな熱環境!を
最新鋭のローテクで!   なんていかがですか?(笑)

今日はミッシェルブランチどうぞご一緒に!

http://www.youtube.com/watch?v=2aViAxK3SKU&feature=relmfu