春光の家は基礎(断熱)工程まで来ています。昨日は旭川出張でした。基礎の外側に12cm、内側に5cm合計17cmの断熱材を基礎外周部の両側に使い、床下には10cmのものがモルタルの下に既に敷き詰められています。外周部分は断熱材がコンクリートの型枠代わりになるためにベニアが見えません。反面外周部以外の基礎にはベニアの型枠が必要となります。
屈曲部分を丁寧に見て回ります。ご覧のように断熱材の厚さが75mmを超えると直接型枠として断熱材を使えるためにベニア型枠が節約できます。さらに浅基礎とすることでコンクリートの液常時の側圧が減るので内側の5cmの断熱材も型枠を省略することが可能となります。このように直接現場からコストダウンのヒントを得ることが少なくありません。机の上でじっくり考えることも大切ですが、現場を注意深く見回して要不要の判断ができるように、特に積算を担当する人ほど現場から学ぶ機会が必要になります。50mの基礎をつくるには50mの型枠が必要とは限らないことをぜひ憶えておいてほしいものです。
やわらかい断熱材の直進性を確保するために、水糸を逃がして(材料に対して一定寸法平行に)通して基礎の精度を確保している。型枠と水糸の間が50mmと約束すれば、全ての部分でその位置になるまでセパレーターを締め上げて、コンクリートを流す溝の巾が揃うという仕組み。
今日はふと耳にした懐かしい曲TOTO好きにはいいかも!