6月は、露地栽培の野菜も採れ始め、気候が穏やかになるよい季節ですよね~。
このブログをお読みの皆さんに本日伝えたいのは、6月の今時分の温度の心地よさについてです。寒くもなく暑くもない6月の.い.ま.ご.ろを冬場に再現することを目標に建物の室内気候をデザインしているのです。
これに関してもう少し詳しく説明しますと、一年の中で今の季節が最も床、壁、天井そして窓の温度差が小さくなり、気温は20℃少々ながらほとんど寒さを感じない室内環境となります。まさに自然が季節を先生にして「山本君、高品質な暖房とはこうした寒さのない状態ですよ。冬の室内のお手本にしなさい。」とささやいている。といったらきっと分かっていただけるでしょう。(笑)
みなさんにぜひこの温感に対する感受性に目覚めていただけたらこんなに嬉しいことはありません。冬の室内がなぜ20℃では寒く感じるのに、6月ならむしろ快適に感じるのかもうお分かりだと思います。部分的な25℃よりむらのない20℃。気温より各部の表面温度。快適さや健康性は大切なデザインです。家中を有害な寒さのない穏やかで健康的な気候に調整することは、欠かすことのできない北国のデザイン。見た目もたいへん重要ですが、こうした見えないところも入念に心がけています。けして必要以上に暖かく(エネルギーを無駄使い?)することなく、大切なことは、寒さがないこととなにより穏やかなことです。
なかなか文章で表現が難しいのですが、なにかこう「ふんわりと居心地のよい感じ」というのか、いつの間にか夜になって、「ところで暖房入ってなかったの?」みたいな、寒がりの人がストーブやヒーターにかじりつくこと自体を無意識のうちに忘れている...(笑) 要は今の季節のような家を今年も仲間たちと一緒に精一杯つくりたいと思います。
音で表すとこんな感じでしょうか(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=uVDqWNqsEAg&feature=related