見事に上棟いたしました。 U棟梁ごくろうさまです。秋晴れの中、工事は進みます。今日は夕暮れがほんとうにきれいです。
この仕事をしていていつも思うのですが、木造の骨組みって美しいとは思いませんか?南あいの里の家では二階の天井は水平に貼りません。屋根なりに斜めに張ります。A型トラスの-だけが空間に規則正しくリズムを刻むように考えてあります。反面、細身でシンプルな構造で大空間を支えるには構造屋さんとのコラボレーションが欠かせません。今回はJ建築システムさんにトラスを含めて構造を担当していただきました。J建築システムHP http://www.j-kenchiku.co.jp/
長期優良住宅の難関である、構造耐力=通常設計の25%UPに対して真剣にデザインと強度のバランスを考えて工夫を重ね、一見気付かないほどにまで部材をシンプルにしてあります。通常は補強材だらけになるところを、面材を巧みに用いているところはたいへん勉強になります。みなさん実は札幌に木造を専門に解析できる構造屋さんは少ないんです。構造といえばビル物、鉄骨物が普通ですが木造は専門性が高く安心して任せられる人は数人です。最近のニュースでリサイクル性と環境性の観点から公共施設もこれからは木造へという記事を読みました。これを機にもう一度大規模な木造が建てられるようになるといいと思います。
空中に跳ねだす階段踊り場の一部です。
夕暮れの現場は落ち着くよい時間帯です。