2010年6月22日火曜日

完成しました。

本日は、写真撮りです。完成いたしました。クライアントさんも喜んでいただいてホッと嬉しい一時です。


もとは文机を再生させたテーブル。



リビングセットと再生されたアンプとプレーヤー。

U専務~っ、いい仕事してますね~。


今回は布テープを用いた専用モデル。弊社オリジナルのダイニングチェアーです。



U専務、渾身のレストア。家具屋のはずが実はこういうものを直すのが得意な人です。
お客さん大喜び。

2010年6月19日土曜日

床塗装工事

久々に、床のフローリングを自らの手で塗装しました。素人の私でも素晴らしい仕上がりを約束してくれるのが、WAXです。今回はオスモのフロアクリアー拭き取り仕上げです。白っぽい冴えないナラの床がご覧のような高級フロアー仕上げに変身します。コツは1:よく伸ばすことと2:しっかり拭きあげること。塗料が厚く残ったままだといつまでも乾きません。何より良いのは、クリアーWAXよりも赤みが出て、回数を重ねると艶も出ること。堅木(広葉樹)の床材にはお勧めです。わずか40㎡程度でしたが、3人で良い汗をかきました。楽しかった~。クライアントさん喜んでくれるかな~(笑)。


冴えない粉っぽい床がどんどん生まれ変わります。
深い赤みが出るところがとても良いです。シナベニアも私は白いものはあまり好きではありません。

手に持っているのが、素人が塗ってもプロ並みのムラなし仕上げが出来るポリ刷毛です。


床に表情が出てきました。


もう少しで玄関です。がんばれー。




2010年6月18日金曜日

Before&After

もう少しで、東札幌のマンションリフォームも完成です。今日は少しだけBefore&Afterです。




ポイントは、狭いマンションなので家具の色と壁の色を近づけて空間に家具が溶け込むように配色しています。手前、左中央、奥の家具の色を壁と変えるだけで、この奥行き感は大きく変わります。手前の食器棚の背面を透明にして視線がキッチンへ流れるようにつなげるのも狭い空間を少しでも大きく見せるオーソドックスな手法です。また新たに作った家具には引き手(ツマミやハンドル)を一切用いていません。(流し台は除く)、いつでも拭くのが簡単。出来上がりもすっきりです。





ガラス戸の枠もバランスよく細くしてゆきます。奥の壁は20年以上愛用のスピーカーに色あわせしています。



もとの家具に比べてかなりスレンダーにデザインしました。

2010年6月17日木曜日

街をあるきませんか?

Minasannno Matinimo Sutekina Fukeiga Arimasuyone.....



Miz to tomoni Kurasi .... 尊敬する 廣井 勇 さま

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E4%BA%95%E5%8B%87


Toki no nagare to tomoni //////

izenn ha naisouno gatsukou desita



nanseki no kura



kimi ha dokokara kitano?


2010年6月15日火曜日

什器と家具

本日から、什器の搬入が始まりました。壁に埋め込み据え付けるような大型家具を什器と称します。もちろん家具の一種ですが、こちらは作りのよさもさることながら据付、取り付けのテクニックも非常に大切なのです。今回のリビングセットもTV台とステレオプレーヤー、スピーカー、書棚、人形、自ら作る絵に、家族の写真も飾れるような、家の賑わいの中心みたいに作りたいなあ~と考えました。これだけたくさんのものを収納しまとめてディスプレイするわけですから、什器自信があまり自己主張するようなものはよくないのではないか?床のなら材のフロアと一体化して空間に十分な収納力を与えながら威圧感を軽減することを考えました。


「あと2mm削ろう!下の脚をかんなで詰めてね~」弊社の家具をお願いすることが多い(有)店舗什器製作所のU専務の号令のもと繊細なフィッティング作業が続きます。私と同い年ながら必ず現場に来て取り付けを指揮します。けして部下任せにはしません。昔かたぎですがとても大切なことです。現場に通うこと。絵だけ描いて終わった気にならないこと。設計者にとっても大切なことです。
工場長自らかんなで2mmを落とします。

原因は梁が水平ではなかったこと。レーザー水平器で高さを測ると両端で6mmも誤差があります。素直に家具を取り付けると、片方は天井にぴったり。しかしもう片方は6mm隙間が空いてしまいます。ほんとうは建物が悪いのに、納まりのテクニックを用いて熟練の什器屋さんは何事もなかったように納めてしまいます。さも自然に平和に納(おさ)まること。私たちの社会もそうですがその影には無数の小さなドラマがあることをブログをお読みの方にぜひ分かっていただきたいと思います。
一方そのころ、工房都市 旭川では、イスの製作が行なわれていました。㈱匠工芸の工場では弊社のオリジナルモデルであるダイニングチエアの部品切り出しが完了。これから組み立てに入ります。今回は、材料はナラ、座面には編みこんだ布テープを使う予定です。


切り出された部品たち。白っぽいナラ材をオイルで拭きあげて仕上げます。


金型で曲げられた腰板と一体の肘掛です。

2010年6月14日月曜日

キッチン取り付け

本日から、キッチンを組み立てて取り付けてゆきます。20年以上前は流しメーカーの人間が現場で組み立てて取り付けていましたが、今では規格品ならほとんどが大工さんが組み立てと取り付けを行ないます。こんなところも北海道の大工さんが重宝がられるところなんですよ。本州ではいまだに職種間の領分意識が高く、こちらでは大工さんがやる仕事がとび職の領分だったりとむしろ仕事の区切りは明解です。反面広い知識が求められる現在の現場ではすこし縦割り過ぎるかな?とも感じます。今日も電気の線を出しながら、電気屋さんの仕事がやりよいようにとか、照明器具の大きさがこうだから棚の位置はここ!といったように全体に目を配りながら進めていました。

照明器具を前に、シェルフは後ろに、「位置はこのくらい?」
二人の間にあるのが、レーザー水平器、見えませんが壁のタイルには水平なレーザー光が投射されています。マンションと言えども、壁や床が水平垂直とは限りませんのでこうした目安を用いて取り付けます。

天井の廻り縁の塗装。張物と塗り物は塗り物が先の原則どおり、塗装が終わった後にカッターを入れて古い壁紙をはがして、新しいものを張ります。


流しを組み立てながら随時掃除を行ないます。20年後流しを取り替えたら昔のおが屑が!なんて嫌ですものね。


このマンションは排水が横引きなので壁際にパイプの通る孔を加工せねばなりません。

2010年6月11日金曜日

床貼り

昨日より、ナラの無垢フロアーを貼り始めています。残念ながら道産材ではありませんが、12mm厚で定尺(1.82m)のこの材料はたいへん費用対効果の高いものです。床材の価値は1:巾広であること、2:長さがあること、3:厚いこと、4:節が少ないこと、5:狂いの少ないこと。ですが工期のない現場では、2:長さがあることがとても大切です。巾があっても短ければたくさんの枚数が必要ですし、無垢の木なのでそれぞれの癖(狂いや反りの程度)も違います。そこである程度長さがある材だと、一回で広い面積が貼れるので、結果的に手間の掛かる無垢の床材を貼っても時間の節約になるのです。


下に見えるのは、36年前(竣功当時)の桜の化粧フロアー(無垢ではなく張り物)です。その上に糊とフロアータッカーで留めてゆきます。
色のばらつきも程よく、比較的小幅の材でも貼り栄えがします。材が短いと色むらがうるさく感じてなかなか「おっ!いいねえ~」とはなりません。

今回の手柄の一番手は電気屋さんです。壁の下にはすぐにコンクリートの下地が迫ります。壁のボードとの隙間は1~2cmしかありません。そこに、ここでは紹介できない(笑)丸秘テクニックで電線を通し、コンセントや電話、スイッチを魔法のように増設してゆきます。


上から下に次々に中継地点の開口をあけてどんどん線を仕込みます。



大工さんの作業台です。ここでフロアーを裁断し加工してぴったり敷き込んでゆきます。

2010年6月10日木曜日

マンションリフォーム

今年も、現場が始まりました。まず最初は築36年のマンションリフォームです。リクエストは「高齢化に備えながら住んでいて楽しい提案をお願いします。」でした。床の段差を極力解消し、着座のライフスタイルを椅子掛けに変更し室内を使いよくレイアウトするつもりです。またこの現場は週2日間だけお手伝いに来てくれる松ちゃん初参加物件。普段は市内のショールーム務めの彼女。将来の夢のために休みの日は設計事務所の見習いとして頑張っています。まずは現地調査からはじまり、①現況の写真撮影、②室内の採寸、③現況の間取り図の作成、④現況の問題点の整理、⑤プランニング、⑥打ち合わせ、⑦訂正、⑧積算、⑨VE、⑩契約。その後は⑪工程表確認、⑫現場監理、⑬工場検品。と学校では体験できないものづくりの現場にとまどいながらも楽しそうな様子。所長は厳しいおじさんできっとたいへんでしょうが、これをよい機会にものづくりの楽しさを分かってほしいと思います。



施主の要望により敷居を外しバリアフリーにします。



巾木の下地がろくに入っていない。どうやって留めていたのでしょう??


施主とともに、時を刻んだ愛用の文机、座るのがすこし億劫になってきたのでテーブルに生まれ変わらせようと思います。


いつも、弊社の家具や什器を作ってくれる工場に検品に来ました。長年お互いの好みを知り尽くした仲間です。工期が2週間(解体も含めて)なので、決断や段取りは先先を読んで遅滞なくこなさねばなりません。


よい家具屋さんの条件は、図面がしっかり書けることです。実物と照らし合わせながら細かな打合せが続きます。




天井裏の様子、換気扇のパイプもぎりぎりです。特に日本のマンションは、ほとんど後から直すことを考えて作られていません。人も入れないのでパイプの寿命がきても、これでは天井ごと解体するしかありません。
36年前に比べて圧倒的に変わったことは、家電の増加。まったくコンセントが足りないので電気屋さんはたいへんです。薄い壁の中に、神業の数々で電線を通してコンセントやスイッチを増設してゆきます。

大工さんと、電気屋さんのコンビネーションでどんどん現場を進めます。

2010年6月1日火曜日

小樽散策

本日は、久方ぶりのお休み。最近は建築シーズンなので日曜も仕事が多いです。でも今日は久しぶりに大好きな小樽を歩いて見ました。四季折々の小樽も素適ですが、初夏の少し前。畑作業が一段楽した、今の時期もたいへんよいですよ~。



JR小樽築港駅で降りて、勝納川へ。お勧めはこの川原を、潮見、若竹方面に散策しながら歩くコースです。街が古い小樽は、思いがけない路地や庭と建物と街路が一体になった美しい景観が楽しめます。札幌ではこの3点セットの美しい街の風景は今ではなかなか見れなくなりました。


こんな感じで川のすぐ横を海から山側に向けて歩きます。



土手の上の家の庭のチューリップ。朝日を受けてとてもきれいでした。



菜の花もいいでしょ?
古い街の良いところは、道に建物がはみ出そうなところです。計画都市ではありえないようなスケール感の街路が実に人間的で素適です。

小川の頃は玄関は土の上にあったのでしょうか?玄関が用水路の上にはみ出ている住宅です。
でもなんだか情緒があって楽しげでもあります。

道は、基本的に通り抜けできるとは限りません。見通しもよくアリマセン。しかしこの引き込まれるような街路の魅力。立体的な敷地の生み出す遠近感。「この奥に素適なものがないものか?」と誘いこまれるような不思議な力を感じませんか?



芝桜と起したての畑、昭和30年代のまだ工業化(住宅産業化)されていない頃の切妻屋根の美しい住宅。

道を覆う桜、生垣のれんぎょ、お隣の山もみじ。