2021年9月26日に「桂岡の家Ⅱ」を無事お引き渡ししました。約4カ月以上に渡り建設に携わっていただいた全てのみなさま、丸作吉田建産株式会社の吉田社長、N所長、M棟梁そして、今回の貴重な挑戦の機会を与えていただいた建て主さまにこの場をお借りして心より御礼申し上げます。みなさん本当にごくろうさま!そしてありがとうございます。
眼下に広がる雄大な石狩湾を眺めるために敷地のどこに窓を設けるのがいいのか?そんな検討から始まった「桂岡の家Ⅱ」でした。
北東側に広がる美しい石狩湾の眺めを得る居間の窓は、順光で照らされた緑も室内に取り込みます。これからの季節は毎日進む紅葉の赤や黄色が楽しみとなるでしょう。
山と海を愛しサーフィンとウインタースポーツが大好きな家族の住まいです。
こちらがその眺め。晴れて天気がよいと対岸の浜益方面まで見渡せます。普段は沖を行く貨物船、夜間は漁船の漁火も見えて、坂の街小樽の素敵な住宅街が桂岡です。
小樽と言えば市街地の運河や歴史的保存街区が有名ですが、こんなに札幌に近くて環境の良い住宅街は中々ありません。
ご近所さんも古くから住んでいる人たちが多くコミュニティーがしっかりしている印象。住まい手さんと一緒に土地探しをしている間も目が合うと必ず挨拶してくれる姿が好印象でした。
南東側からの立面は前面道路からの視線の侵入を抑えながら、最近特に対策が必要な夏の暑さを抑えるために窓面積を意識的に絞っています。また海を見下ろすテラスは大胆に左手の斜面の上に跳ね出して設けました。
その分一般的な建物よりも断熱を強化し、北側の窓を最大化して景色を取り込みます。
南面には山が迫っているために、南西の光は山に隠れて届きません。そうした理由も定石としての南面採光にこだわらなかった一因です。
雑木林の続く傾斜地を切り開いて作った住宅地なので、建物周囲には様々な高さが存在して、建物の間取りと呼応させることで面白い空間体験ができます。
テラスは丘上からの視線に配慮しつつ雑木林の中にあえて貫入させて、テラスに出るとふわりと緑の中に浮かんだような気分になります。
夜間はまちの照明器具のように浮かび上がるお馴染みの縦格子です。
こちらは海を眺める居間の大窓とテラスの位置関係がよく分かるカットです。階段状に切り土された住宅地に建つ感じがよく分かると思います。
テラスからは雑木林越しに海が見えます。
こちらは夜景。雑木林に貫入したテラス。暖かな室内の光が漏れる夕暮れの風景です。
居間からはいつも海が見渡せます。
今日はBTSなんていかがでしょう。国連より