2020年6月13日土曜日

宮の森の家Ⅱ 断熱&気密工事 室内


宮の森の家Ⅱはほぼ・・来週から外装材が貼れる状態にまで到達しました。しかし・・午後から急に降り出したひどい雨のために・・多少外仕事を残した状態で、内部の断熱&気密工事に予定を変更。

北海道の大工さんらしいきれいな壁の105mm充填グラスウール。グラスウールは最も安価な断熱材であると同時に最も丁寧に充填しないと本来の性能が出ない難しい一面も持っています。そこを充分理解した上で施工や設計をしないと図面上の厚みは充分でも 、実際の性能はその半分の家と変わんないよね~なんてことにもなりかねません。
上の図は繊維系断熱に慣れた施工者や設計者ならお馴染みの図ですが・・GWの充填とは中々コツを要する作業で例えば上から3番目のように間柱の際でほんの少し無理にGWを押し込んだだけで本来100mmのGWが実は46mmしか効いていない!(ショック!)というものです。要は図面に100mmと書いたから100mmの断熱が出来上がる訳ではなく施工次第で50mm断熱かもしれないしもっと悪いかもしれないと・・だからGWは本当に丁寧に丁寧に入れないといけません。

実際にこの絵を知らない大工さんや監理(管理)者はこうした施工を当たり前のように見逃してしまいます。同じ厚みで断熱したはずなのに・・暖かい家と寒いとクレームになる家があるのは、この基本的なコツを知っているか否か・・なのです。

こんな風に丁寧に充填します。丁寧に施工できさえすれば最も安価なGWは一転、最も費用対効果の高い断熱材です。

熱橋となる部分の羽子板ボルトや金物類は予めしっかりウレタンにて防露対策をしておきます。

広幅シートを充分な重ね代を取って先張りシートと連続させます。

外部とつながる部分はケーシングを打ち込んでこれからガスケットを被せて周囲をテーピングします。
今日はPIZZICATO FIVEなんていかが