昨日は高砂台の家のお引渡し&取説でした。約1ケ月予定が押しましたが、これで2019年着工案件は全て完了。工事に係わったすべてのみなさま、本当にごくろうさまです。おかげさまで、また一軒素敵な家が完成しました。(笑)
まずは旭川ガスさんによるエコジョーズの説明。旭川市は都市ガスの敷設率が高い都市なので都市ガス(天然ガス)熱源のエコジョーズの方がプロパン熱源を上回ります。
2011年の東日本大震災以降、北海道で急速に変わったのが暮らしのエネルギーの大変換。震災以前はほぼオール電化でしたが2020年現時では凄くガスが増えました。
300mm断熱の家の大切なコンセプトは「簡単に使える!」ことです。
エコジョーズの暖房設定は1日に6~8時間程度住まい手さんのライフスタイルに合わせて運転するだけ。それ以外は止めてしまってかまいません。お引渡し時に一度タイマー設定してしまえば後は微調整で充分です。
計画換気も冬場はパッシブ換気ですので、外が寒くなる程、動作が安定し暖かい季節になるにつれて自然と動きを止めてしまいます。また冬が近づくと再び自然に換気を始めるので住まい手さんは機械の調子やフィルターの交換等を気にする必要がありません。
パッシブ換気とは? https://pv-system.jp/
夏場は北海道ではおなじみの窓開けやナイトパージで特に住まい方は難しくありません。
今までたくさんの高断熱高気密住宅を作ってきましたがどうやら成功のコツは気兼ねなく簡単に多少ズボラに住んでも深刻な事態に陥らないこと・・・簡単に住みこなせる高性能住宅です。
なのでかなりズボラ(失礼/笑)に暮らせます。
(但し、私のお客様はけしてズボラじゃあないですよ/笑)
クリナップさんによる丁寧な機器の取説。外国製の大きな食洗器があるので使い方やメンテナンスのコツをしっかり伝えていただきます。
ステンパネルのコンロはなかなか道具感が強めで使い易そう。
最近では国産並みにかなり色んなことができるようになってきた外国製ですが、やはり国産との違いは高温洗浄できること。この製品も70℃以上のお湯洗いが可能だそうで、容量も充分です。
冬特有の青白い雪明りが差し込む玄関ホール。階高は2520mm
冬の雪明りを昼間の大切な照明として使うために窓の上には下がり壁を付けたくありません。なるべく素直に天井や壁に反射させてふわりと明るくしたいのです。
こちらは、パッシブ換気の戻り空気を吸い込む階段のスリット。ちらりと階段裏の部屋の様子が分かります。夜間はフットライトとして段板を照らします。
キッチンの次は設備の取説。長い冬には温水輻射式の暖房が気持ち良いですよね。
こちらはサーモバルブ室温を感知してパネルヒーターに流れる温水を加減します。送水温度は40~50℃で充分。ちなみにエコジョーズでは7段階に暖房温水温度を調整できますが他の家でも概ね使う目盛りは1~3くらいです。
本当に設備は微調整を行うだけの驚くほど小さなものでOK。ちなみに1階の暖房は床下の配管が少しとこのパネルヒーター1枚だけです。