「野幌の家Ⅱ」の建て方が始まりました。今年は極端な大工不足。例年なら後二人は欲しいところですが、クレーンの助けを借りて3名で建て方を行いました。
「野幌の家Ⅱ」は比較的大きな平屋。なのでダクト式の一種熱交換換気を使います。天井裏にダクトが水平展開できるスペースを確保するためにいつもよりも約30cm長い柱を使います。
昨年、この住宅の計画のために北欧までダクト換気の視察に出かけ、国内との差にショックを受けました。機械自体の扱い易さ、特にメンテナンス性や対結露性もさることながら、ダクト配管の方法や管理が日本に比べてかなり進んでいて、ダクトを天井裏に隠す場合も、室内に顕す場合も非常によく考えられた解決策を用いているのが印象的でした。
1:基本的に住宅であっても100φ以上の大径管を用いること
2:管材にフレキ管をほとんど用いないこと
3:断熱材の中に埋設するような配管計画をしないこと(清掃ができなくなるため)
これらは早速、実践しようと考えています。
屋根を完全な外張り断熱とするための根太欠き。
クレーン:1名、梁の選別と玉掛け:1名、掛け手:2名で手分けして梁掛けを進めます。
隠ぺい部分はホワイトウッド顕し部分は唐松集成材。梁伏図を睨みながらしっかり種分けておきます。
ホワイトウッドと呼ばれるスプルースの集成材は世界各地から。最近の柱材は旧東欧のものが多いです。