「山の手の家」の計画において最後まで懸案だったのが、1階のRC(コンクリート)部分をどうやって暖かくするのか?ということでした。 断熱のセオリー通りに考えれば、熱容量に優れるRC部分はその外側で断熱(外断熱)したくなります。しかし居住部分を持たないにもかかわらず2階と全く同じ面積を有する1階を全て外断熱することは費用対効果の面で最適とはいえません。やはり居住という大切なニーズに相応しい答えが外断熱であり、そうした使い方をしない場合は総合的な観点からどんな方法を選ぶのか?単なるグレードダウンには終らない、必用充分度をいかに残せるか?に悩みました。その回答が上です。基本的にRC部分の内、2階とつながる玄関とシューズクローク(機械室)は室内側から床、壁、天井スラブを吹付ウレタンで断熱し、床暖房としました。温水配管の下に断熱がないと、地面に熱が逃げいわゆる地球を暖めている状態になってしまうので、上の写真のように断熱材の上に配管しモルタル土間とします。
こちらが同じアングルから見たモルタル土間の様子。最後はタイルを貼って仕上げます。
こちらは機械室に集合する配管の様子。壁際にはものが置かれるので、床の温水配管は部屋の中央に集めます。
こうすることで当たり前の事ですが、暖房は全て断熱境界の内側で行えるようになりました。
今日はバンアパ行きましょう! https://www.youtube.com/watch?v=A-dNvASotJ8