2013年8月3日土曜日

キッチンっていいよね~

昨日は夕方から、もうすぐ着工予定の家の打ち合わせをクリナップさんで行いました。お仕事の都合で、水廻りの打ち合わせが十分出来なかったためと、変形コの字レイアウトという、個性的なスタイルのために各部のイメージの確認が必要になったからです。着工を控えたクライアントさんの不安を完璧に取り除くことは難しいのですが、実際にわが家のキッチンを作ってくれる人とのコミュニケーションはやっぱり安心しますよね~(笑)。以前は、オーダーのキッチンなんてめったにない高額物件以外あり得ませんでしたけど、2009年以降は、ほぼ全て一点もののカスタムキッチンで作ることが出来るようになりました。各家独自のコンセプト、レイアウトにデザイン、各部のパーツのチョイス等を私と石川氏で行いますが、LDKを比較的抵抗なく受け入れてくれる北海道のお母さんたちにとって、自分専属のキッチンスペシャリストと作る台所は、これからの時代の新しい楽しみになってほしいと思います。「いいな~北海道のお母さんって特注キッチンが普通なの~?」な~んて本州のみなさんに羨ましがられるように、北海道独自のLDKの楽しさを磨き上げること!そのために必用となる様々なものづくりに道を拓くこと!もちろんデザイナーとしての感性ももっと磨くけど、基盤整備をデザインすることも、私たちの暮らしにデザインを増やすことになると思うのです。

従来のように、実際の収納イメージがピンとこない、空のストッカー(大引き出し)を見せるのではなく、地元の収納コンサルタントが美しく、機能的に収納をアレンジしたストッカーの中身が用意されています。近年、やっと日本も「収納を充実させる(≒物をたくさんもつ⇒幸福)」の方程式から、「余計なものを持たない(煩わしさからの開放⇒幸福)」に価値観が大きくシフトしています。収納女子のカリスマだったり、断舎利や収納王子が世間でブレイクする背景には、豊かな社会に生きる私たちの自らに対する素朴な疑問??があるから、なのかも知れません。

今後、「片付かないのは収納のせい」という声は、収納コンサルタントの登場で急速に下火になるかもしれません。「ハード(物)はともかく、まずはソフト(知恵)なんじゃないの~?」という視点の登場は、私たちをはじめ社会も主婦も鍛えるコーチなのかもしれません。