本日はプレカット(構造材加工)の打ち合わせを武田建設で行いました。「屯田の家」のプレカット担当は物林㈱の石川氏。老舗の材木屋さんの物林さん、かつては「銭函の家」、「南あいの里の家」の構造材も担当していただきました。従来は木造の骨組みはほとんど内装で隠れる設計をしていましたが、近年はあえて大胆に顕わすデザインが多くなりました。理由はプレカットの発達で1:構造材の表面加工が手で触れるほどきれいになったこと、2:道産材をPRするため、3:骨組み自体をデザインとして見せるための3点がほとんどです。しかしそのためには材種や金物の取り付け等しっかりとした打ち合わせが欠かせません。特に弊社では300mm断熱の要望が高く構造材の外側に取り付けられる外貼り断熱用の木下地の加工とか、気密性を極限まで高めるために気密シートの連続性を重視した独特の壁下地組み等々プレカット屋さんにお願いする項目も多岐に渡ります。
びっしり注文と指示が書き込まれた武田社長の図面。通常の設計事務所なら断面の詳細は1/30程度で書くのが普通ですが、弊社では1/5で全ての部材を書いています。そうすることでプレカットの打ち合わせのたびに更新された工夫を次の図面に盛り込み少しづつ図面を進化させます。一番良いのはデザイナーである私の書いた図面がほとんど現場で職人さんの使う施工図として使えるようになること。机上と現場が絶対に離れないように意識することと、工務店の無用な手間を減らし打ち合わせの項目を極力減らす方向に整理する事を大切にしています。